滝川中央病院

精神科疾患に対してチーム医療で多角的アプローチ
「滝川中央病院」は上川・空知管内の医療を支える精神科病院。アルコールやギャンブル依存症などの勉強会を定期的に開催するなど啓蒙活動にも積極的で、地域にとって不可欠な存在だ。
さまざまな局面でチーム医療を展開しているのも特徴。これは精神科領域の疾患は心理的な要素に加えて身体的・社会的要素が関わり、切れ目のない診療が必要なためだ。
例えば診療科目は精神科と神経科に加え、内科と歯科を開設。各科の連携により、あらゆる角度から患者の生活を支える。
精神科といえば療養型のイメージが強いが、同院は疾患の早期発見と地域貢献の観点から、外来患者も受け入れており、物忘れや認知症、アルコール依存症のほか、女性医師とスタッフによる女性の心に関わる専門の診療窓口も設置している。
治療においては、精神的ケアと身体的リハビリテーションを組み合わせた多角的アプローチで、より早い社会復帰を目指す。前述の通り医師を中心に看護師や理学療法士、作業療法士、精神保健福祉士、公認心理士といったコメディカルが連携してチームを形成。薬物療法や作業療法、精神科デイケアなどを組み合わせたプログラムを提供するほか、臨床顧問として小山司北海道大学名誉教授がサポート。情報を共有しながら、患者にあわせた治療方針を選択していく。
今年から特定技能制度を活用してミャンマーからも人材を受け入れた。
グループ施設との連携も密に行っており、質の高いサポート体制を構築。精神科疾患の患者の場合はグループホーム「夕月」「朝日」が利用できるため、診断から治療、回復期、社会復帰まで切れ間なく支援を受けられる。患者やその家族からの信頼が厚く、上川や空知管内から患者が訪れている。
明るく開放感がある院内は、地域に開かれた病院を掲げ、バリアフリー設計を採用。車椅子利用者や高齢者などさまざまな世代に対応している。
●診療科目
精神科、神経科、内科、歯科
●診療時間
月〜金
9:00~12:30(新患受付は11:00まで)
13:30~17:00(新患受付は16:00まで)
(第1・3・5土曜は午前のみ診療)
●休診日
日曜・祝日、第2・4土曜、6月10日午後、6月15日、8月15・23日、年末年始


