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ホクノー

自宅近くのピックアップポイントから「ホクノースーパー中央店」まで送迎するサービスをスタート

創業70周年。地域高齢者の食と健康を支えるスーパー

 札幌市厚別区で食品スーパーを5店舗を展開する「ホクノー」。エリアの特性に合わせた地域密着型の品ぞろえやサービスで、他社との差別化を図っている。今年7月には創業70周年を迎え、健康寿命の延伸を図った高齢者支援を強化している。

 その中心にあるのが旗艦店「ホクノースーパー中央店」の2階に設置した「健康ステーション」だ。体操教室をはじめ、保健師による健康相談、ヘルスケア講座まで、多角的な健康サポートを無償で行っており、地域住民の健康づくりを支える拠点として機能している。

 また、同店1階に併設された「健やか食堂」では定食や丼物、麺類など約30種類のメニューを手頃な価格で提供。管理栄養士が監修し、栄養バランスに配慮したラインナップとなっている。

 この独自のマーケティングが評価され、2024年11月には厚生労働省とスポーツ庁が連携して実施する「第13回健康寿命をのばそう!アワード」で、厚生労働大臣優秀賞を受賞。地域高齢者の自立支援をサポートする好事例として注目されている。

 さらに今年7月1日からは、経済産業省の補助金を活用した実証実験「お出かけ送迎サービス」にも参画。対象はもみじ台団地の65歳以上の住民で、予約した人の自宅近くのピックアップポイントから同店まで専用車で送迎するサービス。26年1月31日までの実証実験期間中は無料で利用することができる。高齢者の移動手段の課題解決に寄与することが期待される。

 野地秀一社長は「食は人が生きていく上で、欠かせないエネルギーです。地域住民の〝食〟を支えるスーパーとして地域とともに歩み、持続可能性を追求していきます」と語る。

もみじ台エリアに位置する「ホクノー中央店」
野地秀一社長