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〝量〟から〝質〟への経営転換で利益率向上へ

(のじ・しゅういち)1968年札幌市生まれ。92年東京理科大学理工学部工業化学科卒業。同年、北海道拓殖銀行入行。98年ホクノー入社。09年社長に就任。北海道百年記念塔存続プロジェクトの代表を務める。

野地 秀一氏 ホクノー社長

 1955年創業。地域密着型のスーパーとして、札幌市厚別区で5店舗を経営する。

「23年はあまり良い年ではなかった」と、コスト高による打撃と前社長で父・武氏の急逝を振り返る。

 それでも臨機応変に対応する姿勢は崩さない。11月には、「ホクノー新札幌店」をリニューアル。冷蔵、冷凍設備を一新したほか、商品のラインアップも変更。生鮮品や総菜商品の強化とPB商品である「CGC商品」の拡販を図った。

「『Bivi新さっぽろ』のオープンなど、新さっぽろ駅の再開発で、今後さらなる人流の変化が予測されます。何が求められているのか、POSデータを分析し、ニーズに応えていきたい」

 24年は利益率向上にも注力する。「〝量〟から〝質〟への経営転換を推し進めます。地域住民の健康づくりのため、よりよい商品を提供する」