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アイビックグループと北洋銀行が地方創生で包括協定

左から安保淳司北洋銀行光星支店長、津山博恒北洋銀行頭取、牧野アイビックソリューションズ社長、牧野克彦アイビックソリューションズ副社長

アイビックグループのアイビックソリューションズと北洋銀行が「地方創生に関する包括連携協定」を締結した。港湾の観光利用など、地方創生の取り組みを加速化させる。

 アイビックソリューションズ(本社・札幌市、牧野良彦社長)は、地方創生の企画・運営・コンサルティングなどを目的に今年1月に設立。釣りやアウトドア用品卸・小売のアイビック、タレやスープ製造販売のアイビック食品、アイビーエム不動産など、アイビックグループの経営資源を地方創生に活用する新会社だ。

 同グループではこれまで「釣り文化振興モデル港」に指定された苫小牧東港の防波堤を国土交通省と連携して道内初の有料釣り場を開設するなど、港湾の観光利用のノウハウを蓄積。また釣り・キャンプ・食が融合した体験施設を北広島市に展開するなど地域振興に携わってきた。 

 一方の北洋銀行も積丹町の観光ツアーが観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されるなど、地方創生への思惑が一致した。同行が地方創生で民間企業と協定を締結するのは初めて。

 4月9日に行われた締結式で津山博恒北洋銀行頭取は「我々は北海道と一心同体。地方創生に民間の力とノウハウは必要不可欠」と挨拶。牧野社長は「資金や人材、コネクションを持つ北洋銀行との協定は心強い」と語り、地場産品の開発や観光資源の活用、雇用創出、環境保全、持続可能な地域づくりに向けた取り組みが実施される。