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独自の高耐震化リノベー ションサービスを開始

耐震補強土台にベンチなどを造作し、建物の機能を妨げることなく高耐震化を実現

耐震設計の「さくら構造」(本社・札幌市、田中真一社長)は4月17日、築古物件の再生に特化した耐震建築家による不動産再⽣サービス「リボビル」を開始した。

「リボビル」は〝リボーンビルド〟の略で、「古い建物を価値ある資産に変える」をコンセプトとする不動産再⽣サービスだ。

 これまで、老朽化したマンションやビルはオーナーが継続的に利益を生むために、その多くが建て替えられてきた。リフォームという選択肢もあるが、構造躯体の耐震性や耐久性に大きな課題があった。

 同サービスは、在籍する構造一級建築士などが耐震コンサルとして築古物件のリノベーションプランを設計。独自の技術で既存の構造躯体を生かし、耐震性能はもちろんデザインや機能性も含め、資産である建物を未来に残すというものだ。

「リボビルは地震リスクや構造躯体の老朽化に備える耐震補強設計で、地震大国日本でも長持ちする建物を実現します」と同社広報。 

 建て替え時の解体工事も不要なため、コストと環境負荷を大幅に削減するメリットもある。

 また、新築建て替えの場合、建築基準法改正により建ぺい率・容積率が減少するケースもあり収益が低下する恐れがある。リボビルでは、既存の基準を維持することができるため、既存物件の面積を確保したまま収益性や間取りを最適化できるほか、減価償却や固定資産税の軽減といった節税効果も期待できるという。