久健興業

外国人や障がい者の活躍を促進。千歳市に貢献する
「久健興業」は、千歳市に拠点を置く鳶・土木工事を専門とする建設会社。複数のグループ会社を持ち、橋梁やプラントなどの大規模工事から、一般住宅の新築・リフォームまで手掛ける。仲介や売買を中心とした不動産業も担い、昨年で創業20年を迎えた。
これまでに、全国各地の火力発電所建設に実績があり、近年は札幌市内の再開発やラピダス(千歳市)建設に参画。北海道新幹線なども手掛けている。
また、山口健社長は「一般社団法人北海道鳶土木工業連合会」で理事も務めており、地域振興や社会課題の解決、弱者救済の観点からビジネスを展開するのも特徴だ。
山口社長は「業界の人材不足を解消すべく2015年から外国人技能実習生の雇用も開始しました。18年には千歳市に外国人技能実習監理団体『ISD協同組合』と『外国人日本語学習支援センター』を設立し、外国人の教育機関としてベトナム人の雇用、育成に注力しています」と話す。
また、この4月からは、外国人を活用したベッドメイクの受託事業も開始。千歳市内のホテルを主な顧客に、高まるインバウンド需要を支える。
このほか旅行業法の許可を取得して、自社で簡易宿泊所も経営。オーナーを募集して運営のサポートも担っている。
障害者福祉事業にも力を入れる。就労継続支援B型事業所やショートステイ、グループホームも運営。身体や精神、知的障がい者などを幅広く受け入れ、それぞれに合わせた働き方の仕組みを構築し、信頼を獲得している。
「就労者の皆様の賃金を高く設定できるよう、常に作業の内容を見直しています。ノウハウを業界にも広げていきたい」(山口社長)。
現在は、千歳市にJリーグチームを誘致する活動をスタート。宿泊環境や交通アクセス、練習環境などが整っており、経済効果も大きいという。
「千歳市は、地元企業が結束する事でポテンシャルを充分に生かすことができる。市民が『千歳は観光地だ』と言える日を夢見て、町のため地域のために汗をかく。生まれ育った千歳市に恩返しがしたい」と山口社長。




