ほっかいどうデータベース

太陽運輸

クラウドの導入により車両の運行管理を一元化した

〝従業員ファースト〟の考えからDX化を推進

 食品や生活雑貨をメインで運ぶ総合物流企業の「太陽運輸」。地元に根付き、3月で創業50周年の節目を迎えた。

 近年、注力しているのがDX化による社内情報の共有。同社では、トラックの車格や装備、荷主と荷種、空車情報、依頼している協力会社などが把握できるクラウドの導入を進めた。オペレーション改善や働き方改革の実現が目的だ。

 太田豊子社長は「ドライバー満足度が向上すると、必然的にドライバーの品質も高まります。顧客満足に直結するため、質の高いサービスを提供するうえで従業員満足は必要不可欠です」と語る。

 女性や子供を持つ親、親の介護をしながら働くドライバーが多く活躍する同社では、急な子どもの体調不良などで仕事を休まざる得ない従業員も多い。DX化により、これまで属人化していた業務フローを可視化する事で、業務が滞ることなくスムーズに進めることが可能となった。結果として社員と顧客両方の満足の高まりにも一役買った。

「従業員はもとより、その家族の支えがあってこそ成り立つのが会社組織です。働いて良かったと思われる会社を目指す事が、永続物流企業になるためには必須と捉えています」と太田社長は話す。

 

太田豊子社長