TOMASEIホールディングス

地域貢献と若者への支援で苫小牧市の未来を創る
苫小牧市を拠点とする「TOMASEI(とませい)ホールディングス」。持ち株事業会社として、家庭ごみの収集や産業廃棄物処理、再生エネルギーの創出、農業事業などを行う5社の事業会社を束ねる。
地域貢献を事業スローガンに掲げる企業は多いが、同社ほど地域に根付いた企業は少ない。
昨年は苫小牧市役所を通じて、同市内の運動施設「アブロス矢代スポーツセンター」にスポーツ用品などを寄贈。今年は子育て支援施設にも玩具を贈り、3月には苫小牧市長から感謝状が授与された。
また、地域コミュニティーの形成にも注力。その一環として、市内の少年野球と中学生バドミントン大会の主催や、花火大会、音楽フェス「活性の火」への協賛。今年6月には同社主催で音楽イベント「苫小牧エコーズミュージックフェス(仮)」を開催予定で、苫小牧市にゆかりのある学生バンドに活躍の場を設けるなど、さまざまな地域振興に努めている。
渡辺秀敏社長は「環境事業を主軸とする当グループでは、企業経営における重要なファクターの1つに脱炭素への取り組みがあり、この音楽フェスに用いる全ての電力は、クリーンエネルギーでまかないます。若者が活躍できる場の創出と、持続可能な社会の必要性を訴えていきたい」と語る。
このほか2018年からは、グループ会社の「トマウェーブ」と「Smile‐loop」のシナジーを創出し、食育を目的とした農業事業に参入した。
トマウェーブが近隣の食品加工会社から出た残さを収集し堆肥化。Smile‐loopがその肥料を使い野菜を栽培し食品加工会社に供給する〝リサイクルループ〟を確立している。
「栽培・収穫イベントも行っています。3月30日にはキャベツの種植えを子どもたちと行い、7月に収穫予定です」と渡辺社長。
また、昨年から学校給食の調理時に出る残さの受け入れを開始したほか、収穫したキャベツの給食への提供も行う。持続性の高い食品リサイクルと食育への取り組みを両立させている。
渡辺社長は「苫小牧市の未来を創るのは若者です。彼らには自分の生まれ育った地域への誇りと、失敗を恐れずに挑戦する気持ちを育んでほしい。当社がその一助となりたい」と、若者への支援を通して未来を創り上げていく。


