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Kids glow

プログラミング教室でのレッスンの様子

地域・家庭・学校のハブ機能を目指すアフタースクール

 2021年に開校した民間学童保育施設「キッズ・グロー宮の森校」(札幌市中央区宮の森4条6丁目2‐12)を運営する「Kids glow」。児童の預かりに重きを置きながらも、放課後を有意義に過ごすためにアフタースクールとして学びの提供を目指している。

 粕谷真砂子専務は「開校4年目を迎え、地域の方々に認知度が高まってきました。現在は1日平均25人の児童が利用しています」と話す。

 ここでの過ごし方はさまざま。低学年向けに提供する体験型カリキュラム「キッズグローアカデミー」では、理科や運動、音楽など多ジャンルで遊びや実験、ゲーム性を取り入れ、児童の好奇心と探究心を刺激する。施設内で運営する習い事教室(英会話スクール、プログラミング教室、読解力を鍛える「よみとき算数」、そろばんスキルとパソコンスキルが身につく「デジそろ」)を利用する児童も多い。さらには水泳や塾など、施設外への送迎サービスも好評を得ている。

 家庭や学校とは異なる〝第三のコミュニティー〟として、学校や学年の垣根を超えた交流の場として機能しており、例えば「年上と年下が自発的に交流する」といった社会性や協調性が自然と身につく。

「当校が児童にとって〝自身〟を解放できる場になっているケースもあります。家庭と学校、地域のハブ機能を担える存在になれれば」と粕谷専務。

 昨年4月には一般社団法人「民間学童保育協会」(本部・東京都新宿区)に加盟。国内大手の学童施設運営企業とともに最新の教育メソッドの情報共有を図っている。 

 西山一生社長は「共働きが一般的となった今、親も子も忙しい毎日を過ごしています。子を取り巻く環境が変化する中で、どのように寄り添っていくべきか。試行錯誤を重ねながら〝質〟を追求していきたい」と話す。

宮の森小学校の隣地に建つ「キッズ・グロー宮の森校」
帰宅前には、その日の取り組みを振り返る帰りの会を開催