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ダイイチ

ススキノ店と若園清社長

創業65周年にススキノ出店。食を通じて地域に貢献

 1958年に道内初のセルフサービスのスーパーマーケットとして帯広で創業。戦後、十勝地域の急激な人口増加で高まる豊かな食生活への需要に応えたのが原点だ。

 65周年を迎えた23年は、11月30日に開業した「ココノススキノ」へ出店。札幌中心部へ初進出し飛躍の年となった。

「単身世帯が多いエリアであり、昼食時や仕事帰りのお客さまに向けた即食食品や、適量商品、飲食店向け業務用食材など、ススキノ店ならではのニーズに応えるため試行錯誤の毎日です」と若園清社長。地域の基幹店となることを目指している。

 帯広、旭川、札幌の3都市とその周辺で店舗を展開。ススキノ店は23店舗目となった。少子高齢化や核家族化など時代が変化しても、基本姿勢は変わらない。

「〝お客さまの普段の食生活のお役に立つ〟という原点を守り、必要なものを適性価格で提供し、スーパーとしての基本的な役割を極めていきます。十勝で育ったルーツを大切にして、十勝産の食材や人気商品など、当社ならではの品ぞろえを全道の消費者に訴求していく」と若園社長。

 24年は札幌初進出から20年を迎えるとともに、新たに千歳への出店を控える。

 若園社長は「札幌でも市民の皆様に育てられてきました。従業員一人ひとりの、人としての誠実さが当社の原動力です。目先の数字ではなくさらに先を見据え、地域に根ざして成長を続けていきたい」と語る。

地下2階ワンフロアで広々とした売り場のススキノ店
「ココノススキノ」開店当初からにぎわう
納豆や牛肉、おはぎなど、十勝地域の食も発信している