ほっかいどうデータベース

札幌円山整形外科病院

新病院の完成予想図。地下鉄東西線「西28丁目駅」から徒歩5分

脊椎脊髄疾患、スポーツ整形に特化。新病院の稼動も目前

「札幌円山整形外科」は変性疾患や外傷、スポーツ整形からリハビリテーションまで、幅広い整形外科領域に対応する。

病床数は110床で、2022年は2000件以上の手術を行う。特に〝脊椎脊髄に強い病院〟として知名度は高く、患者は全道から訪れるほどだ。

札幌医大の准教授だった竹林庸雄院長が16年に就任して以来、首や腰に起因する脊椎脊髄の専門的な治療がスタートした。一般的な頚椎や腰椎の診療はもちろん、専門性と高度な手技が求められる腫瘍や側弯症、脊柱変性の治療も行う。

この部門で中核を担うのは、竹林院長を筆頭に3名のドクターだ。いずれも日本脊椎脊髄病学会指導医の資格を有しており、複数の専門医が対応することで、より質の高い専門治療を目指している。

加えて、スポーツ整形が得意なことも特徴のひとつだ。靱帯再建術や関節鏡による半月板修復術などの治療を多く行う。ケガの治療だけではなく、スポーツ障害の予防やパフォーマンス向上も視野に入れた治療を提供している。

これを可能としているのは、20年から入局した鈴木智之副院長の存在だ。膝関節外科やスポーツ医学を専門としており、22年は130件もの膝靱帯再建手術を手掛けた。プロ、アマ問わずアスリートの治療も行っている。

一方で、来年1月オープンに向けて、病院隣接地には新病院建築も進む。

敷地規模は現在の1.5倍になり、駐車場は約100台を完備。手術室は4室、診察室は7室増設し、シャワーとトイレを備えた個室の入院室を全体の4割まで引き上げる。これまで以上に患者のニーズに対応できる医療を目指す。

「新病院では、診断精度の向上を目的に1.5テスラMRIを2台、先端ナビゲーションシステムも新たに導入します。さらにスポーツ整形の強化を図るため、アスリートのリハビリにも対応するトレーニングマシンも設置します。理学療法士や作業療法士と連携を図り、早期の競技復帰を目差します。建築中は駐車場の規模縮小などでご迷惑をおかけしますが、完成後はより社会ニーズに応える医療を提供していきます」と竹林院長。

●診療科目
整形外科、リハビリテーション科、リウマチ科、麻酔科

●診療時間
月〜金 9:00〜12:00、13:30〜17:00
土曜    9:00〜12:00

●休診日
日曜・祝日・年末年始

 

鈴木智之副院長はアスリートの治療も行っている
竹林庸雄院長