ほっかいどうデータベース

石屋製菓

親切、丁寧な接客を心がける販売員

従業員一人ひとりが原動力。健康経営で成長を加速させる

北海道銘菓「白い恋人」で知られる「石屋製菓」。

〝100年先も北海道に愛される会社へ〟を長期ビジョンに掲げ、新商品の開発や「白い恋人パーク」の運営をはじめ、SDGsの推進、ラジオ番組の企画、社内のビジネスプランコンテストによる新規事業の構築、カフェとグロッサリーショップ、ベイクショップを併設した新業態店「22%MARKET」(札幌市中央区大通西4丁目札幌大通西4ビル)の運営など、さまざまな取り組みを行っている。

一方「他の企業と共創しながら会社を良くしていく」と石水創社長が話すように、近年は道内外の企業とのコラボレーションも増えている。

お茶販売の国内大手ルピシア(本社・ニセコ町)とのコラボレーション第2弾として、「白い恋人(オリジナルティー)」の発売が決定。白い恋人をイメージしたフレーバードティーを今冬リリースする。 

一連のプロジェクトに欠かせないのが〝人〟であり、従業員一人ひとりが同社の原動力となっている。スタッフのパフォーマンス向上が今後の成長ファクターと捉えている。

これまで以上のボトムアップ経営を推進するため、今年5月には組織を一新。部長職の平均年齢を54歳から44歳に若返えらせるなど、新体制で業務にあたっている。

転換期を迎えた同社では、従業員が心身ともに健康に働ける企業を目指し、労働環境の整備に着手している。今年度中には経済産業省が認定する「健康経営優良法人」も取得する計画だ。

「従業員の健康を促進することで仕事の質が上がり、生産性が向上します。また、離職率の低下にもつなげていきたい」と同社人事総務部。

同社には現在、製造部門や販売部門など10のセクションがあり、専門分野に特化したシニアエキスパート職なども活躍している。老若男女問わず幅広い世代が、それぞれの能力を最大限に発揮するためにも健康経営は欠かせない。経営幹部や人事部門が主体となり、全社的に健康経営を徹底している。

ロングセラーを続ける北海道銘菓「白い恋人」
製造部門(上)や商品企画など、さまざまなセクションがある