江別病院
内視鏡検査で膵臓がんの早期発見に尽力
早期発見が難しく、がんの中で生存率が低いと言われる膵臓がん。胆膵、胃腸の疾患を専門的に治療する消化器内科の品田恵佐理事長は「腹痛、背中の痛み、黄疸、食欲不振といった症状が出てからでは遅い。慢性膵炎、膵囊胞、糖尿病をはじめ、肥満の人、喫煙・多量飲酒をしている人は膵臓がんのリスクが高いので、早めに受診してほしい」と訴える。
江別病院では膵臓がんの早期発見を目指し、MRCP(MR胆管膵管撮影)検査を推奨しているほか、2011年からEUS‐FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引法)も取り入れている。
近年は抗がん剤の種類が増え、治療の選択肢が広がりつつある。また、手術治療を行う消化器外科との連係も密接。難しい症例の治療にも積極的で、北海道大学病院消化器内科から週に5人の医師が派遣され、診察を行っている。
品田理事長は「地域の人々が安心して暮らせるように、地域完結型の病院を目指していきたい」と語る。