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鈴久名建設

埼玉県にある大林組教育訓練校での様子。実践の他に座学も行われる

大型物件が並行して進行中。100年へ向け人材強化も推進

とび・土工全般を主事業とする「鈴久名建設」。創業から96年を迎え、業界では確固たる地位を築く。大林組(本社・東京都港区)の道内案件は70年以上もの間、同社がメーンで一次下請けを務めていることでも知られる。これまでに、さっぽろテレビ塔(札幌市中央区)や日本生命札幌ビル(札幌市中央区)、ルスツリゾート(留寿都村)などの建設にも携わっている。

今期も業績は前期並みを見込み堅調に推移している。直近では、北海道ボールパーク(北広島市)、約8万平米規模の大型物流倉庫(札幌市)などの仮設工事やコンクリート工事が進行中だ。

創業100年を目前に控え快進撃を続けている同社が、近年強力に推進していることがある。それが、永続企業としての将来を見据えた世代交代だ。17年に道外大手ゼネコンから36歳の鈴久名将氏を常務に迎え、体制の若返りも図った。その鈴久名常務が中心となり、新たな人材育成の確立へ乗り出している。

その一例が大林組と共同で行う「若手プロジェクト」。これは若手を現場の職長として抜擢して、経験を積ませるというもの。元請と連携して、現場で実践的に若手職長を育成するバックアップ体制をとっている。このほか、3〜5年目の人材には埼玉県の 「大林組教育訓練校」で座学や実践講習が行われている。鈴久名常務は「元請さんから直接ノウハウを教えてもらえることは大変ありがたい。社員一人ひとりにスーパーゼネコンの仕事を担っているというプライドと自覚を持ってもらいたい」と語り、今後も人材育成を推し進めていく計画だ。

一方、16年にはコンピューター上に現実と同じ建物の立体モデルを構築する「BIM」を道内業界で初めて取り入れるなど、業界では先駆的存在でもある。近年はこのBIMを活用し、従業員の多能工化も進め、職人の質を向上させている。

「多能工化は必要不可欠です。元請、協力企業、従業員や家族など多方面から支えられていることを肝に銘じ、会社組織として成長していく」と鈴久名常務。

建設業界の多様化するニーズに応えるため、道内業界の先陣を切る。

鈴久名将常務
「若手プロジェクト」で使用するヘルメット