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MOEホールディングス

新しくMOEグループに加わった医療法人社団萌水会の老人保健施設「モエズガーデン小樽」

健康で豊かな高齢者の生活をサポート、自治体とも強い絆

高齢者施設を中心とした介護サービスを提供する「MOEホールディングス」。中核の「萌福祉サービス」は、徹底した安全対策と高いサービス力を武器に業界を席巻。いまや1400人のスタッフを擁し、約70カ所の介護事業を展開する道内有数の介護グループとなった。

「利用者の健康と安全、命を守ることが最優先。各施設で1日に3回の健康チェックを実施し、体調変化、受診の必要について確認しています」と水戸康智社長。自身も看護師資格を有するだけに健康管理を重視する。

リハビリにも定評がある。個別リハと集団リハ、さらには動画配信も効果的に組み合わせて1人1日40分の運動量を達成。また、作業療法士が考案した授業形式のプログラム「萌大学」は、札幌から全道各地にライブ配信している。

生活を豊かにする設備、サービスの拡充にも力を注いできた。

洗練された外観は高齢者施設とは思えない造り。また、食事を充実させるために「MOEsキッチン」を設立。セントラルキッチンで調理し、道内の全施設へ1日4000食以上を配送している。

「味、盛り付けの均一化を実現しました。課題だった全てのお膳を温かい状態でご提供するための設備にもメドが立ちました。心の込もったお膳を出すために工夫しています」(水戸社長)。

自身を含め毎日のように検食を実施。味や盛り付けについて都度、改善を続けている。

こうした高いサービスを提供できる運営能力、介護ノウハウには自治体も注目しており、道内の4市町村で高齢者福祉施設の指定管理者に選定されている。

「安定した施設運営はもちろんですが、理想は介護の必要がない世の中。今後、新ひだか町では小中学生に予防医療、セルフコントロールを教えていきたい。医療費、介護費が抑制できれば自治体の財政状態も改善できます」と水戸社長。

この4月には老人保健施設、デイケアサービス、訪問リハが一体となった「モエズガーデン小樽」を開設。在宅支援から入居まで、段階に応じたサービスを提供していく。

水戸康智社長
全施設の食事をつくる「MOE's キッチン」
新ひだか町で指定管理をする特別養護老人ホーム「静寿園」