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平岸病院

平岸病院と20年に完成した新病棟(右)

赤平市で一次医療を提供。
精神科領域の研究と教育も担う

社会医療法人として公益性の高い医療を追求する「平岸病院」。1953年に開設された精神科でありながら、76年にはCTを道内で先駆けて導入した。現在は医師の半数が循環器や消化器、呼吸器など内科医で42床の内科病床も有しており、心と体の両面から治療に取り組める。

グループ内の「北の峰病院」と「滝川メンタルクリニック」に加え、滝川市や砂川市の市立病院と密接に連携をしながら空知地域の一次医療も担う。〝心と体に寄り添う治療〟が患者間に浸透し、札幌や留萌、旭川からも訪れる。

診療の中心となるのが髙橋伸幸院長。千葉県生まれ熊本大学医学部を卒業した精神科医だ。2021年に就任した。

「北海道の大自然に囲まれているのが魅力。精神科のみならず地域医療も支えるという高い志を持った医師が多く活躍しています」と髙橋院長。

また20年10月には齋藤利和副理事長が就任。札幌医科大学神経精神科名誉教授で精神薬理学が専門。新たに創設する「博友会精神医学研究所」の所長を務める。

臨床研究のほか医療スタッフに対する教育も担う。守秘義務や関係法令などの知識から認知行動療法やアルコール依存症に対する集団精神療法などの技術を指導する。

「時間をかけて診療しており、患者に合わせたさまざまな治療を提供できます。今後は地域住民に対するセミナーも開きたい。うつ病や認知症への理解を深めていきます」と齋藤副理事長。

20年は隣接地に5階建て新病棟が完成。病室はホテルのような内装で入院はもちろん家族の宿泊も受け入れる。緩和ケアなども想定している。

また5階には大小さまざまな会議室があり、10月2、3日には全国組織である「日本内観療法学会」も開催する。

谷博理事長は「長年の夢であった地域に溶け込む病院となっており、従来の精神科のイメージから脱却できた。1階ホールは地域住民のためのワクチン接種会場としても活用しています。心と体の医療と地域貢献、教育研究で全国に発信できるような体制が構築できつつある」と語った。

谷博理事長
髙橋伸幸院長
齋藤利和副理事長