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社会医療法人医仁会 中村記念病院

大竹 安史脊椎脊髄・抹消神経センター長
おおたけ・やすふみ/2007年札幌医科大学卒業。藤枝平成記念病院を経て17年4月から現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。日本脊髄外科学会、日本脳卒中学会所属。

脳から連なる脊髄脊椎・末梢神経の診断と治療に尽力

「中村記念病院」は、日本初の脳神経外科専門病院として1967年に開院。現在では脳神経外科を中心に14に及ぶ診療科を標榜し、60人近い常勤医師と約800人のメディカルスタッフが24時間365日体制で治療にあたっている。

2017年に開設された「脊椎脊髄・末梢神経センター」は、脳神経外科専門医である大竹安史医師がセンター長を務めており、頚椎や胸椎、腰椎のほか、四肢の末梢神経から生じる手足のしびれや痛み、脱力、首・背中・腰の痛み、歩行困難など、さまざまな症状の検査、診断、治療を行っている。

日本では脊椎脊髄の分野は整形外科での診療が多いが、欧米では脳神経外科での診療が一般的だ。
「最も多く見られるのが加齢に伴って骨や椎間板、じん帯などが変形し、神経を圧迫する変性疾患です。MRIや末梢神経検査など、さまざまな検査を組み合わせ診断し、経過によっては脊髄、神経への圧迫を減じる手術を選択するケースもあります。手術の場合でも、多くの患者さんが翌日から歩行が可能となっており、運動障害が最低限で済むように配慮しています」と大竹センター長。

昨年からは再発リスクの少ない「人工椎間板置換術」や圧迫骨折症状回復に有効な「BKP治療」など、新しい治療も実施している。 

同院でも高齢化の進展に伴い、近年では手術件数も増加しており、特に転倒は要注意。ほかにも重労働やスポーツ外傷、遺伝、喫煙、過度の飲酒などが発症要因になることもあるという。
「脊椎脊髄・末梢神経の疾患は、腫瘍や血管障害をはじめ、さまざまな病変と関連する症状が多い。当センターでは血管内治療医をはじめ、整形外科、脳神経内科、放射線科、リハビリ部門などとも常に連携して検査・治療を行っています。今後も〝神経に関わる総合病院〟として尽力していきたい」としている。

札幌市1次災害救急指定の中村記念病院
顕微鏡を用いた低侵襲手術を実施
従来型の頸椎前方固定術後(左)と人工椎間板置換術後との比較画像