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エムライン

緑色が特徴的な車両。さまざまな車種を保有

〝環境に優しい物流〟を成すべく、道外への物流ネットワークを構築

「エムライン」は2002年に一般貨物自動車運送事業や産業廃棄物の運搬を主事業として創業した。建築資材、精密機械、雑貨から飲料・食品などさまざまな輸送を担っている。

大型のウイング車やゲート車を筆頭に約70台の車両をそろえており、輸送に必要なほぼ全車種を保有。取引先は道外企業も多く業容を拡大中だ。

「環境に優しい物流を」を理念に掲げており、環境保全に積極的なことが同社の大きな特徴だ。創業当初から植物性廃食用油を原料に精製されるディーゼルエンジン用燃料で、化石燃料の代替として注目を集めていたBDFの製造や販売を他社に先駆けて手掛け、自社の車両にも使用するなど二酸化炭素削減に努めていた。

時代の変化と共に、BDFの需要は少なくなったが、三浦美明社長の「環境のためにもっとできることはないか」との思いから、09年には食品廃棄物の総合コンサルタント「丸三油脂」(札幌市)の事業を継承。道内全域で植物油や鉱物油などの廃油を回収し、埼玉県にある再資源化工場へ運搬している。処理を施した原料は無添加のインク原料などに再資源化される。廃油の不法投棄などによる土壌や水質汚染が問題化する中で、独自のスキームを確立している。

「当社では、廃油の完全再資源化を目標にしており、より有効な資源化への研究と開発に取り組んでいます」と三浦社長。環境問題に対峙する同社の気慨が伺える。

さらに廃油運搬を通して、関東圏の新規顧客や本州の物流ネットワークも構築した。現在は九州にも物流網を広げ、運送エリアは日本全国にも及んでおり、グループ2社の相乗効果で堅調な売り上げを維持している。5月には業容の拡大に伴い新社屋へ移転。ホームページのリニューアルなど認知度の向上も図っており、経営基盤の強化も着々と進んでいる。

三浦社長は「顧客からのニーズは多様化しています。物流のプロとして全ての要望に対応するため、効率的な物流と企業力の向上を重点志向にサービスの充実に努めたい。もちろん、環境問題など未来への持続可能な取り組みも継続をしていきます」と話す。

「丸三油脂」は廃油を関東へ運ぶ
5月に移転したばかりの新社屋外観(上)と内観