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ナシオ

創業100年超の菓子卸専門企業

次世代へ向け準備着々。次期は売上高600億円が目標

 菓子卸売業全国6位、独立系菓子卸として全国有数の売上高を計上するナシオ。2019年5月期の売上高は、前年同期から12億円以上を上積みし、545億5500万円。目標の1000億円に向け歩を進めた。
 物流コスト高騰など厳しい外的環境下でも利益を確保。利益の多くはコンピュータ関連、海外事業などに積極的に投資した。
 創業は1911年。98年から陣頭指揮を執るのは4代目の平公夫社長だ。
 地域卸から脱却した全国展開、物流から一歩踏み込んだリテールサポート型営業へのシフトなどにより業容を拡大。就任時から売り上げを倍増させた。一方、コンピュータ化による事務処理の効率化や、物流のアウトソーシングにより、コストも圧縮。盤石の経営基盤を築き上げている。
 次世代へのバトンの受け渡し準備も着々と進めている。19年7月には後継指名する子息の元彦氏を専務に昇格させた。
 元彦氏は、大学を卒業後、外資系食品大手のネスレ日本で勤務。17年にナシオに入社し、海外事業部をゼロから立ち上げ、将来の柱として期待できるまでに成長させた。
「今後は経営を見る立場になる。東京に拠点を置き、北海道も含めた全国の支店を見てもらう。海外事業部という〝外〟から会社を見てきた経験が役立つはず」と平社長は期待を寄せる。
 経営陣の世代交代も進んでいる。18年に抜擢した4人の取締役全員が40代だ。
「就任から1年がたち、若い取締役たちも板に付いてきた。その次の世代となる部長、支店長、さらには課長職であるセクションマネージャーまで底上げが進んでいる」と、平社長は社員の成長に目を細める。
 今春の新卒採用は21人と、例年よりも大幅に増やした。帰国子女の新卒採用、中国人の中途採用など、海外事業部を意識したグローバルな視点の採用活動も目立った。別の視点から見れば、多くの企業が採用面で苦戦を強いられる中、優秀な人材を数多く確保できるのも同社の力。歴史と知名度に裏付けられた人気の高さを証明する結果とも言える。
 20年5月期は600億円突破が目標。すでに10億円程度は上積みできるめどが立っている。新規顧客開拓と既存顧客の深耕を図り、商品開発にも積極的に取り組んでいく意向だ。

●代表取締役社長/平公夫
●創業/1911年9月
●事業内容/菓子卸業

平公夫社長
平元彦専務