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アイビックグループが増収増益「株主総会・決算報告会並びに方針発表会」開催ー全員参加型経営〝ワンチーム〟で 売上高80億円。新規事業挑戦で中国進出も

社員や金融関係者ら約100人が出席。決算状況をくまなく発表する経営スタイルが、成長の原動力になっている

「アイビックグループ」(本社・札幌市、牧野利春代表)が1月11日、「2019年度株主総会・決算報告会並びに2020年度方針発表会」を実施した。3年後の創業100周年を見据え、今春には釣具とアウトドアを融合した新業態店も開業予定。独自の経営手法が注目される。

【中国に合弁会社。 総菜工場も稼働】

 アイビックグループは、釣具・アウトドア用品卸の「アイビック」、昆布だしやラーメンたれ、調味料などを製造する「アイビック食品」、賃貸マンションの管理・運営を手掛ける「アイビーエム不動産」の3本柱で形成する。1922年(大正11年)に名寄市で創業。2022年には100年企業の仲間入りを控える。
 この間、世代交代とコア事業の確立を進めてきた同グループ。その中でおこなわれた今回の「2019年度株主総会・決算報告会並びに2020年度方針発表会」には、社員をはじめ取引先金融機関ら約100人が出席した。
 経営陣、株主のみならず、社員や取引金融機関の幹部らが参加するオープンスタイルの決算発表は三十数年続く同社ならではのイベント。〝全員参加型のガラス張り経営〟を謳う同グループを象徴する重要な行事となっている。
 決算を総評した町屋敷秀勝税理士事務所の町屋敷秀勝所長は「これほど詳細な業績を社内外に公開する企業は少ない。こうしたガラス張り経営は、経営陣の自信の表れ。それに応えて社員それぞれが持場で力を発揮している独自の企業文化は特筆される」としている。
 同会で発表された19年度(第61期)の業績は、売上高が前年同期比110%の80億円、純利益が同115%の増収増益を達成。
 部門別の売上では、釣用品と仙台支社の関東圏卸販売部門、小売直販の12店が好調。不動産部門のマンション購入、食品製造販の全部門が前年を上回る業績。
 台風や豪雨などの影響を受けたものの、18年9月に開店した「つり具センター伏古店」の通期実績も加わり、好調に推移。成長を改めて確認した決算となった。
 トピックスとしては、アイビック食品の子会社である「総菜開発」の新工場が19年10月に完成。和総菜や具材入りのスープ、レトルト食品の生産を開始したほか、同2月には中国の浙江省で合弁会社を設立。同11月には新工場が竣工し、20年3月にも稼働する予定。北海道の素材を生かした主力商品の「調味液」等を現地生産して中国での販売を本格化するなど20年度はさらなる躍進が期待される。
 
【新業態の大型店を今春にオープン】

 また、20年度の大きなトピックとなるのが、アイビックの大型新業態店「COrSO SAPPORO(コルソサッポロ)」(札幌市手稲区富丘)の開業だ。
 4月2日のオープン予定で、釣具に加えアウトドア用品も取り扱う。売り場面積はワンフロアでは東日本最大規模となる451坪、総棚数は750で他を圧倒する品ぞろえを誇る。人気アウトドアブランドの「スノーピーク」や「パタゴニア」などハイエンドユーザー向けのショップも開設。フィッシングとアウトドアを融合した売り場空間を提案し、新たな市場開拓を目指す。
 牧野良彦アイビック社長は「ネットで何でも買い物ができる時代だからこそ、心のこもった商売が肝要となる。そのためには〝モノ売り〟から〝コト売り〟へのシフトが必要だ。みんなの知恵と創意工夫の『プラスワン』、そして社員同志の協調を主眼にした『ワンチーム』で挑戦をする。3年後の100周年に、念願としてきた売上高100億円達成を実現したい」と熱いメッセージを伝えた。
 なお、20年度の業績は、売上高が91億円で前年同期比112%、純利益は同123%で増収増益の達成が目標。また、グループ全体で5600万円を増資して資本金を2億200万円に増強。新規事業や関連分野のM&Aも含め業容の拡張を図る。
 収益基盤も整った新年度は、釣具・食品部門ともに「新規取引の拡張」と「新商品の開発」が至上命題。宿願達成に邁進する。

牧野利春アイビックグループ代表
牧野良彦アイビック社長
今西輝アイビーエム不動産社長
牧野克彦アイビック食品副社長
参加した金融機関からは大木孝志北海道銀行副頭取