アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

【斉藤こずゑのファイターズじゃないと♡】鶴岡慎也選手

気持ちよく投げさせるのが仕事

復帰するも2つの不安材料が?

斉藤 お帰りなさい!今年の鶴岡(慎也)選手はすごく元気ですね。

鶴岡 昨年1年間は、ホークスのベンチに座って休んでいるケースが多かったですからね(笑)

斉藤 ここまで50試合以上に出場しています。

鶴岡 チームも上位にいます。その緊張感の中で、プレーできるのは、プロ野球選手として素晴らしいことだと思います。

斉藤 スタッフとの会話でよく「鶴岡選手は本当に4年間ファイターズにいなかったんだっけ!?」と笑います。そのくらいすぐチームになじみましたよね。

鶴岡 そう感じてもらって、ありがとうございます。でも、ホークス時代の4年間で肉体的にも精神的にも成長できたと感じています。

斉藤 FAで復帰。こんな日が来るとは思っていませんでした。

鶴岡 シーズンオフに2度目のFA宣言をしたとき、ファイターズが手を挙げてくれて、もちろんうれしさもありましたけど、ビックリした気持ちのほうが大きかったです。

ファンに対しても、自分からチームを出ていった身なので、どういう反応なのだろうかと、少し不安な面部分もありました。オープン戦ではそういう緊張感もありました。

斉藤 受け入れてくれたファンのみなさんのおおらかさに私も驚きました。声援をどう感じましたか?

鶴岡 とにかくありがたかったです!

チームに戻ってきて、知らないピッチャーが多いこともやや不安でした。バッターを打ち取るパターンは、バッテリーを長く組んでいくと確立されていく部分があります。そういった意味でも、ピッチャーとゼロから信頼関係を築かないといけません。

それでもホークスに移籍したときに同じ経験を1度していました。当時は自分をよく見せようとして気負った部分がありました。そのため、今回は自然体で臨めました。

斉藤 その理由としては古巣だったからですか?

鶴岡 それもあったと思います。ホークスでの経験を含めて、気持ちの持ちようが違ったこともあり、いま、こうして一軍の試合に出られているのかなと感じています。

斉藤 鶴岡選手はピッチャーを「乗せる」のがお上手ですよね。

鶴岡 ありがとうございます。僕はそもそも野球のポジション別で、一番能力が高いのがピッチャーだと考えています。みんな、ピッチャーがうまくいかないからほかのポジションに振り分けられるのではないですかね。

(構成・竹内)

……この続きは本誌財界さっぽろ2018年8月号(7月14日発売)でお楽しみください。


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(つるおか・しんや)1981年4月11日、鹿児島県生まれ。A型。176センチ、80キロ。右投げ右打ち。樟南高校卒。社会人チームの三菱重工横浜(現・三菱重工横浜硬式野球クラブ)から02年ドラフト8巡目で、日本ハムファイターズに入団。チームに欠かせない正捕手に成長した。13年シーズンオフにFAで福岡ソフトバンクホークスに移籍。今シーズン、再びFAを行使して5年ぶりに北海道日本ハムファイターズに復帰した。背番号22