アスリートインタビュー

北海道日本ハムファイターズ

【斉藤こずゑのファイターズじゃないと♡】清水章夫氏

アルビレックス時代の樋口選手と長谷川投手の素顔に迫る

アルトゥーベ、クローザーを目指せ

 斉藤 新型コロナウイルスの感染拡大のため、ファイターズ選手との対談企画は中止となります。

 今回は樋口龍之介選手(2019年の育成選手ドラフト2位)、長谷川凌汰投手(同3位)にフォーカスします。2人はBCリーグの新潟アルビレックス出身組です。そのアルビレックスで昨シーズンまで監督を務めていたファイターズOBの清水章夫さんに、リモートインタビューを行いました。チーム退団後、現在はどこで生活をしているんですか?

 清水 地元・大阪に戻り、自転車屋で働いています。野球関係では非常勤やけど、京都先端科学大学の野球部で投手コーチをしています。週2回くらいですね。

 斉藤 樋口選手、長谷川投手の2人が、育成選手として、ファイターズからドラフト指名を受けました。清水さんの指導があったからでは?

 ©財界さっぽろ

 清水 僕がおったからとうのは関係ないと思いますよ。2人は過酷な環境の独立リーグの中で、本当に頑張っていました。

 それに、オン・オフの切り替えがうまい選手だったように思います。バットとグラブを持つと、クッとスイッチが入るような。

 斉藤 樋口選手はアルビレックスでは不動の4番だったんですよね。身長は168㌢と選手としては小柄な方ですね。

 清水 でも、本人はメジャーで活躍するアルトゥーベ選手みたいになりたいと言うていました。

 ただ僕は守備面も評価していました。アマチュアの中では抜群にうまかったです。いまはファーストやサードを守っていますが、当時はセカンドでした。

 斉藤 プロ入り後のマスコミへの受け答えなどを見ていると、素朴な印象を受けます。

 清水 打ち解けると、いい味を出してきて、楽しいやつなんですよ。後輩の面倒見もいいです。

 斉藤 樋口選手は昨秋、支配下登録を勝ち取りました。ファイターズでは育成から支配下登録になったのは初めてでした。

 清水 龍之介からは球団発表の少し前に報告がありました。「発表があるまでは言わないでくださいね」と忠告されたんですけど、あまりのうれしさに、思わず、アルビレックスの選手たちに……(笑)。

 ドラフト指名されたときよりもうれしかったですね。本当にプロとしてやれる場所を与えられたという意味で。

 斉藤 昨年の春先は活躍が目立っていたので、長谷川投手のほうが先に支配下登録になるかなと思っていました。

 清水 たらればですけど、新型コロナがなければ、凌汰は昨年、開幕一軍でいけたんちゃうかな。それくらいのコンディションでしたからね。

 凌汰からは今シーズンの開幕前に支配下登録されたときも、春季キャンプの一軍メンバーに選ばれたときも、開幕一軍が決まったときも、報告がありました。

 斉藤 長谷川投手の印象は優等生というか、お上品な感じがします。

 清水 それはまだ猫をかぶっていますね(笑)。いっぱい一発芸を持っていますよ。(構成・竹内)

……この続きは本誌財界さっぽろ2021年7月号(6月15日発売)でお楽しみください。


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(しみず・あきお)1975年9月9日、大阪府豊中市生まれ。左投げ左打ち。大阪高校、近畿大学卒。97年のドラフト1位で日本ハムファイターズに入団。2007年にトレードでオリックス・バファローズに移籍。現役時代は中継ぎサウスポーとして活躍。10年シーズン限りで現役を引退。19年、20年とBCリーグの新潟アルビレックスで監督を務める。