【今月号特選記事】コロナ禍のススキノで独立開業した手品師の決意と“ミラクル”

 9月3日、札幌市中央区南4条西3丁目のススキノ・第3グリーンビル5階にマジックバー「ミラクル」が新規オープンした。

 オーナーマジシャンの「もやしくん」がカウンターやステージで繰り広げる、さまざまなマジックを楽しむことができる。

 90分飲み放題で4000円という料金に1セット30分ほどのショーが含まれる、わかりやすい料金システムや気さくで立ち寄りやすい雰囲気が特徴だ。

 もやしくんは以前、同じススキノで営業するマジックバー「TRICK」の看板マジシャンだった。クロースアップマジック(少人数の観客の目の前で披露するマジック)の名手として、北海道内のコンテストで優勝の経験もあるという。

「マジックバー・ミラクル」オーナーマジシャンのもやしくん ©財界さっぽろ

 得意技はトランプマジック。「マジック道具は基本的に一つの道具で一つのネタしかできないけれど、トランプなら無限にネタができる」と“タネ明かし”する。

 マジシャンは技の披露方法によっていくつかのジャンルに分けられる。

 大通公園やチカホなど、人通りの多いところで演じる路上マジシャン。忘年会や結婚式などのイベントやショーで披露する出張・派遣マジシャン。もやしくんのようなマジックバーやレストランなどの専属マジシャン。そしてマジシャンにレクチャーするネタづくり専門のマジシャンだ。
 
 だが昨年来の新型コロナウイルス感染症の影響でイベント出張の機会は激減。ススキノに7店あるマジックバーのうち、2店は閉店が決まっている。

コロナ禍にあえぐススキノ繁華街 ©財界さっぽろ

「一般の人がマジックに触れる機会を少しでも多くしたい」「それぞれでマジック業界を盛り上げていこう」――そんな思いから、もやしくんは今春に独立を決意した。その後押しとなったのは、クラウドファンディングだった。

 発売中の2021年10月号では、クラウドファンディングについての詳細やもやしくんの解説するマジック特訓方法、今後の“野望”などについても触れている。

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