【今月号特選記事】自民党新総裁・次期総理、菅義偉の北海道人脈

 今回の自民党総裁選は、同党の歴史に残る“デキレース”となった。官房長官の菅義偉氏、元党幹事長の石破茂氏、党政調会長の岸田文雄氏の3人が出馬。

 安倍晋三総理の辞任会見後、いち早く動いたのが二階俊博党幹事長。菅氏の総裁選出馬を促した。すると、勝ち馬に乗れとばかりに、最大派閥の細田派に加え、麻生派、竹下派などの主要派閥が、菅氏支援にまわった。この時点で勝敗は決した。

 そして本日9月14日、自民党総裁選がおこなわれ、菅氏が新総裁に正式に指名された。

16日の臨時国会で総理大臣に指名される自民党新総裁の菅義偉氏 ©財界さっぽろ

 菅氏と北海道の関係をみれば、白老町に開業したウポポイ(民族共生象徴空間)とアイヌ新法の制定は、菅が旗振り役を務め、実現したといっていい。

 政治は人間関係がモノを言う世界。菅氏がトップになることで、思わず笑みがこぼれてしまう北海道関係者は誰なのか。本誌10月号では、相関図を入れながら菅氏の道内人脈を探ってみた。

 まず筆頭にあげられるのは、鈴木直道北海道知事。菅氏と鈴木氏は法政大学の同窓。菅氏は昨年の知事選で、鈴木氏擁立の大きな後ろ盾となった。

 菅氏のこれまでをひもとくとき、「苦労人」「たたき上げ」というキーワードにたどりつく。同じような境遇から永田町に進んだのが、鈴木宗男参院議員だ。

 菅が初当選時、所属したのは小渕派(現・竹下派)だった。10月号では、派閥の先輩議員だった鈴木氏が、当時の菅氏の印象を語っている。

 鈴木氏は月に数回、菅氏と一対一でヒザを付き合わせてきたという。

 今回の総裁選では、自民党の各都道府県連に3票ずつ割り振られていた。北海道は党員への意向調査をおこなった結果、菅氏が3票を総取りすることになった。

 会長・吉川貴盛氏と会長代行・長谷川岳氏の道連ツートップは、菅氏に恩があるという。ぜがひでも菅氏に全票を入れたかったはずで、今回の結果に一番ホッとしているはずだ。

 経済界に目を向けると、あの道内の大物経済人も菅氏と近いとされる。

詳しくはあす9月15日発売の月刊財界さっぽろ2020年10月号をご覧ください。

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