特集・ウクライナ戦争“ショック”

「21世紀になってもこんな残虐なことが起こるとは……」。毎日流れるニュース番組での現地映像を見ると、胸が痛くなる読者も多いだろう。
ロシア軍がウクライナ侵攻を開始したのは2月24日のこと。戦況は長期化しその影響は世界中に拡大している。西側諸国は経済制裁・空域制限が強める一方、ロシア側も対抗策を次々と打ち出し、世界経済には計り知れないインパクトを与えている。
本誌独自の視点で北海道への影響を総力取材した本特集。トップ記事は「北海道の貿易額、進出企業、姉妹都市……“近くて遠い国”ロシアとの関係を徹底分析」。
ロシアとサハリン州(樺太)の南端・クリリオン岬と、北海道の最北端・宗谷岬の距離はわずか43キロ。北海道とロシアのつながりは、何よりもまず北方領土問題がある。日本側にとって80年近く未解決の状態が続く。このほかロシアからの来道者数、北海道の港湾を通じた貿易額、経済・人的交流など、双方の関係性を改めて調べてみた。

また北方領土返還運動を行う団体で、親子二代の語り部を務める母・娘の沈痛の叫び、資源開発を契機とした極東で道内企業進出の架け橋となってきた、北海道銀行のロシアビジネスの現状、資源産出国・ロシアの石炭と天然ガスを買い入れている道内インフラ企業2トップ(北海道電力、北海道ガス)への影響なども紹介する。
*写真および記事は全て転載を禁止します。