月刊「財界さっぽろ」

市長の前のめり発言を忖度?函館・旧ロシア領事館、企画競争入札に出来レースの疑念

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函館市内にある旧ロシア領事館 ©財界さっぽろ

 行政文書の定義は、国政でもたびたび議論される。官公庁に情報公開請求をしても、公開対象文書を選定するのは、文書を管理する当局の役人たち。公開対象とならないケースが多い。

 今回、疑念が浮上したのは、函館市の旧ロシア領事館。昨年3月、プロポーザル入札で名古屋が本社の「ソヴリン」に売却された。募集要項公表以前に市幹部とこの事業者が複数回にわたり面会していた。そのため、入札が出来レースだったのではないか、というもの。

 本誌は情報公開請求により開示された、旧ロシア領事館売却にかかわる、市職員の作成した資料を入手。そこには工藤壽樹市長の前のめり発言や、市役所内部の動きが読み取れる。今案件について、市とソヴリンの見解は。


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