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バス広告の写真。職人第一の同社らしくキャッチコピーは「未来を創る職人集団」

「職人力」を武器に道内外で多様な物件を手掛ける

 商業施設やテナント、ホテル、新築ビルなど、多岐にわたる建物の軽量下地組やボード貼りを手掛ける「共和」。国内大手ゼネコンなどを取引先に持ち、道内外で事業を展開している。昨年には創業から30年の節目を迎えた。

 主力の一つである軽量下地組は、いわゆるLGS工事と言われ、亜鉛メッキ鋼板の軽量な鉄骨を格子状に組み、天井や壁の骨組みをつくり、その上からボードを貼るもの。内装工事の最初に行われる重要な基礎づくりの工程だ。建物の完成後には見えなくなる部分だが、その後に続く内装工事を支える重要な役割を担う。

 新沼聖一社長が何より大切にしているのは「職人力」。同社を支えるパートナー職人は、ベテランから若手まで幅広い。就任から10年の節目を迎えた新沼社長は「当社はパートナー職人との信頼関係を何より大切にしています。これは先代からの教えで、先代の思いでもあります。この30年、パートナー職人を変えずにやってきました。技術力がものすごく高い」と話す。

 この技術力を構成するのが、スピード、精度、臨機応変な施工力の3要素だという。例えば、商業施設などでは極端に短い工期を求められるケースもある。同社のパートナー職人は、これまでの施工経験や過去のデータを基に事前に段取りを組み、複数の作業を効率よく進めながら、職人同士が連携して品質と工期の両立を図っている。

 工事部を統括しているのは、前山晃一部長だ。元は同社のパートナー職人で、44年間にわたり現場に携わってきた。

 前山部長は「現場では、自分の工程だけを考えていてはいけません。次の職種がどう動くのかまで考えて作業することで、現場全体がスムーズに進む。長年現場にいるからこそ分かることも多くあります。内装工事のスタートを担う大事な役割だからこそ、誇りと責任を持って仕事をしています」と話す。

 一方で近年、業界は職人不足が大きな課題。仕事がない時期が続けば安定した生活ができず、職人の数が減る一因にもなる。同社ではこうした課題に対し、バスラッピング広告などを活用してメディアへの露出を増やし、仕事や魅力を積極的に発信。業界のイメージを高め、若年層が「この仕事に就きたい」と憧れを抱く職種にしていくことを目指している。

「当社の〝顔〟は職人達です。職人が安心して業務に当たれる環境を整備していくのが我々の役割。LGS・ボード工事の技術を次世代へつなぐためにも、業界の発展や知名度向上を進めていきます」と新沼社長。

新沼聖一社長
前山晃一部長