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曲堀 幸和産業

270戸を超える団地型マンションの管理も手掛ける

管理組合の実情に即した質の高い管理で財産を守る

 1967年創業の「曲堀 幸和産業」は、半世紀にわたり札幌市内と近郊の分譲マンション管理を手掛けてきた地場管理会社だ。業界の健全化にも深く関わり、創業者の堀内利幸氏は、社団法人高層住宅管理業協会(現マンション管理業協会)北海道支部の設立に尽力。分譲マンションの暴力団追放運動を主導するなど、制度作りにおいても業界を支えてきた。

 堀内駿社長は「当社は〝組合経費の削減〟〝工事で利益を得ない〟〝担当者の棟数制限〟〝管理員の直接雇用〟〝管理改善の積極提案〟〝信頼関係の構築〟という6つのポリシーを掲げ、組合ファーストの管理を徹底しています」と話す。

 同社では修繕工事に伴う施工管理や進捗確認を本来の管理委託業務と位置付け、不要な元請けを立てず中間マージンを排除。分離発注や仕様の見直しなどを通じ、管理組合の実質的な支出削減につなげている。

 また、担当者一人当たりの管理棟数を抑え、頻繁な現場訪問を重視。担当者が管理組合の窓口となり、提案・会計・修繕を横断的に担うワンストップ体制を構築している。管理員も自社雇用にこだわり、現場と密に連携を取ることで、迅速かつ柔軟な対応を可能としている。

 23年には「除雪サポート業務」を開始。地域の実情に即したきめ細かな管理は地場企業ならではの強みだ。今後は共用部の管理にとどまらず、専有部の住戸内向けサービスの拡充も検討しており、電球交換や水漏れの一次対応など、居住者の利便性向上と付加価値の創出につなげていく考えだ。

 近年は人件費や資材費の高騰を背景に、管理委託費の値上げが相次ぎ、管理会社の見直しを検討する管理組合が増加。こうした流れを受け、同社への相談件数は年々増えており、25年には新たに18管理組合を受託。現在は48管理組合、2628戸を管理している。

「信頼関係を最も重要な経営ポリシーとして短期的な利益を追わず、組合の財産を守り、付加価値を高めるサービスで、長期的に支えていきたい」と堀内社長。

築浅マンションの管理も行う
堀内駿社長