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今振り返る、私の思い出紀行 第二十九回 アクトサービス社長 笹村 一氏

宿泊したハノイのホテルの前で記念撮影。前列中央が当時の似鳥昭雄社長、同右端が私。

ニトリの成長の原点を見た「ベトナム工場見学ツアー」

 国内、海外とも思い出に残るツアーはいくつかありますが、2008年(平成20年)に家具大手ニトリの似鳥昭雄社長(現会長)に誘われて訪れた3泊4日のベトナム旅行が特に印象に残っています。

 この旅は似鳥社長自らが案内役として同行し、稼働して間もない同社のベトナム工場を見学するというツアーでした。その時は男性のみ8人が参加しました。 

 当時、ハノイで稼働していたベトナム工場は、タンスや食器棚など日本向けの収納家具が製造されていました。その時にまず驚いたのが1500人という従業員数と、その工員の95%が女性であったことです。ベトナムでは農作業などの家事は主に男性が従事し、働きに出るのは女性という慣習のためとは聞きましたが、本当に驚きました。

 今はニトリのベトナム工場も第二、第三の工場が造られ、従業員数は5万人にもなると聞きました。女性工員は少し減ったそうですが、それでも80%を占めているとのことです。

 今や世界のニトリとなりましたが、当時でもベトナム経済への貢献度は高く、今日の成長の原点を目の当たりにしました。

 ツアーでは、観光やゴルフも楽しみました。ハノイ市内には大教会など歴史的建築など見どころもたくさんありました。世界遺産に指定されている景勝地ハロン湾も近く、我々も湾内の洞窟を巡るクルーズ船にも乗りました。

 札幌の狸小路とよく似たハノイ旧市街のタヒエン通りがにぎやかで、レストランで本場のトムヤムクンや珍しい果物を味わうことができました。当日は、現地法人の社長で旭川出身の櫛田晃裕さんにご案内をいただいたのも思い出です。  

 ゴルフ場は自然の地形を生かし、芝が良く手入れされていて、日本とは違う濃い緑が印象的でした。また、プレイヤー1人ずつをフォローする専属キャディもよく教育されており、スムーズに楽しくプレイすることができました。 

 ところで、一行には25年10月に急逝されたキャリアバンク社長の佐藤良雄さんもおられました。上記の記念写真には入っていないのですが、私は佐藤社長とは36年来のお付き合いで、旅行、ゴルフはもちろん、季節の行事や食事会などさまざまな機会に声をかけていただきました。このベトナム旅行の前、05年の香港旅行もご一緒させていただきました。 

 突然の訃報にただ驚くばかりでしたが、次の旅行時に佐藤社長がいないと考えると、とても残念です。 

 やはり海外旅行に限らず、私にとって旅は親しく気の合う人たちと楽しみを共にする時でもあります。 改めて「佐藤社長、ありがとうございました」とお礼の言葉を述べさせていただきます。

 

アクトサービス社長
笹村 一氏