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札幌定温運輸

7月に新築移転した本社と物流センター

合併と新センターの開設で定温輸送の新機軸を確立

 定温輸送で全国大手の「福岡運輸」(本社・福岡県)のグループ会社。道内全域と本州の幹線輸送を担い、26年3月期の売上高は83億円を見込むなど、定温輸送の道内物流企業では、トップクラスの業績を誇る。

 25年は、事業基盤を刷新する大きな転換点となった。

 4月にグループ企業の「北海定温運輸」と合併。物流センターや冷蔵冷凍倉庫の運用、車両管理、配送ルートの見直しなどを行い、効率的な輸送体制を構築した。

 7月には社屋と物流センターを新築移転し、総敷地面積は従来比で2倍に拡張。センター内には、5度からマイナス25度まで対応する最新の冷蔵冷凍倉庫や自動倉庫を導入。保管能力の増強のみならず、生産性と品質管理のレベルを飛躍的に高めた。

 また、商品管理は、従来の手作業からハンディ端末を用いたシステム運用へ移行し、小口配送まで正確に対応できるほか、倉庫内に86台のカメラを配置し、荷役状況をリアルタイムで把握。荷物を積み下ろすバース数も増加し、協力会社の受け入れ車両数も拡大した。

 社内体制の強化にも着手した。人事制度を刷新し、定量的な評価項目を設定したことで、社員のモチベーション向上と生産性の改善を図った。

 新たな年は、大手冷凍食品メーカーとの取引が本格化するなど、多忙な年となる。

 浦田昭蔵社長は「新センターの開設で受け入れ体制が整った。将来的には全道に運送拠点を整備し、物流網を拡大させたい」と意気込む。

 

広大な面積を誇る物流倉庫
ハンディ端末を使い商品を管理
浦田昭蔵社長