丸善建設
美瑛の地に根差し、確かな技術で次代を築く
1968創立の「丸善建設」は、美瑛町に本社を置く土木工事会社。官公庁発注の公共工事を主軸に、道路・河川・農業土木・砂防・橋梁補修などインフラ整備と維持に半世紀以上取り組み、地域住民の安心と安全を守り続けてきた。
同社の強みは長年培ってきた確かな技術力にある。上川管内を中心に豊富な施工実績を持ち、施工品質は官公庁からも高く評価されている。これまでに北海道開発局からの「優良工事等表彰」の受賞や「工事成績優秀企業」認定をはじめ、北海道知事による「農業農村整備事業優秀業者感謝状」や「建設部工事等優秀者感謝状」の授与など、数々の表彰実績を誇る。
高い技術力を支えているのが、DX推進と人材育成だ。現場では熟練技術者による技術継承に加え、若手社員がICT施工やドローン測量などの新技術を積極的に活用。さらに、施工データ整理や書類作成、ICT業務管理などを担う「建設DX推進室」を設置することで、現場の負担を軽減しながら効率化と品質向上を両立している。その取り組みが評価され、2025年には北海道開発局から「i‐con奨励賞」を初めて受賞した。
先代の早逝を受けて、今年4月に29歳の若さで就任した濁沼勇人社長は「代々受け継いできた社風や技術を継承しながら、時代の変化に応じた改革も進める。新しいものを追うだけではなく、伝統を基盤に着実な改革を重ね会社を永続させることが使命です。社員に働きがいを感じてもらえるよう、職場環境の改善に取り組みたい」と語る。
同社では、週休二日制導入などの働き方改革や独自の福利厚生にも取り組むほか、資格取得支援などによる人材育成にも注力。10代から60代まで幅広い世代が活躍しており、経験の有無にかかわらず、着実にスキルを磨ける環境が整っている。安心してキャリアプランを描ける体制は人材確保にもつながっている。
「地域の暮らしを守ることが我々の重要な役割です。大雨や地震などの災害時にはいち早く復旧に駆け付け、除雪や日常のインフラ整備でも住民の安全・安心な暮らしを支えていきたい」と濁沼社長。寄付やボランティア活動も行いながら、地域から頼られる存在として確かな信頼を築いている。
「上川管内はもとより、美瑛町の更なる発展に向け、インフラ整備を通じて社員一同力を尽くしたい。チャレンジ精神を忘れることなく、地域に根ざし社会から必要とされる企業であり続けたい」と濁沼社長。