ベンチャーパートナーズグループ
クライアント数3000社。22期連続で増収を達成
「ベンチャーパートナーズグループ」は、税理士業務を行う「ベンチャーパートナーズ総合会計事務所」を中心に、社会保険労務士法人や行政書士法人、司法書士事務所など8つの法人で構成される。WEBマーケティング会社なども有し、企業の成長段階に合わせてさまざまなサポートを提供している。
創業22年間でスタッフ200人近くが在籍する大規模コンサルティングファームへと成長しており、これは道内2番目の規模を誇る。札幌2拠点のほか仙台、東京、松本、福岡にも進出し計6拠点を開設している。
東岳夫代表は「自身の事務所経営すらうまくいっていないようでは、クライアントへ経営指導はできない。我々も見本となるようにしっかり成長していくことが重要と考えています」と語る。
〝ベンチャー〟の名前を冠する通り、特に起業支援を得意としており、2003年の創業からこれまでに累計1万2000件を超えるサービスを提供している。「経理は自分でやる」「全て任せて本業に集中したい」などのさまざまなニーズに合わせて複数のプランを用意し、若手起業家から〝選ばれる事務所〟となっている。
積極的な営業活動により、新規の顧客を次々に開拓。クライアントは約3000社にのぼる。業績も右肩上がりで22期連続の増収を達成。企業との新規契約数も毎年過去最高を更新している。
なかでも、年商2億円から20億円程度の中小、中堅企業向け財務コンサルティングサービス会社の「サムライナレッジ」は、在籍する金融機関OBが、長期経営計画の策定など経営改善のアドバイスをするほか、不動産運用支援から保険提案、M&A支援業務などもサポートする。
「いわば社外のCFO(最高財務責任者)です。中堅企業ならではの悩みや課題には、すでに業務提携をしている同業の税理士法人などとも連携して対処します」と東代表。
こうした成長を支えるのが人材だ。好待遇により優秀な即戦力を多数確保している。
一方で社内の自動化も進める。この秋から、会計監査業務ではチャットGPTなど複数のAIを組み合わせたシステムを導入する。成果物や情報などの共有化に用いることで業務効率化につながるという。
東代表は「かつては一度顧問を頼むと5年、10年と継続してきた税理士事務所ですが、今や企業が自社に合った税理士を自由に選べる時代です。顧客の流動化も進み、AIによる業務の効率化や後継者不足などもあるため10年以内にある程度の淘汰が進むでしょう。今後も成長し続けることが我々の使命であり、拠点拡充やM&Aなども視野に入れていきたい」と話す。