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毛利産業

石狩市内に新たな営業拠点を構えた

雪国の暮らしを支える、地下水型の融雪槽

 融雪槽の開発・施工を一貫して手掛ける「毛利産業」。自社開発の「毛利式融雪槽」は、石狩市や札幌市の一般住宅や店舗、賃貸マンションなどに2700件を超える施工実績がある。

 最大の特徴は、地下水を活用した融雪システムにある。冬期でも11℃前後を保つ地下水を汲み上げて雪に散水。ランニングコストは1シーズンあたりの電気代が約3000円とリーズナブル。

 安定的な揚水を実現する鑿井(井戸工事)の独自技術にも定評があり、昨年には最新鋭の小型ボーリングマシンを導入し機材設置が難しかった狭小地での施工も可能になった。

 佐々木大介専務は「地域資源である地下水を有効に活用するので、水道や灯油代が一切かからず抜群の高効率を誇っています。お客様に安心して使い続けてもらえるように高品質な製品を提供しています」と話す。

 10年間無償で点検を行う、アフターサービスでも高い顧客満足度を得ている。

 今年9月には新たな営業拠点を石狩市内に開設し、融雪の実演スペースや商談室も設置した。

 また、近年は地下水の特性をを住宅の冷暖房に活用する取り組みにも注力している。「今後も検証を進め、冷暖房設備として新たな製品の展開を目指していく」と佐々木専務。

地下水を活用することでランニングコストが抑えられる