ふく井ホテル

　帯広発のベンチャー企業「そら」のグループ会社として、２０２２年に傘下に加わった「ふく井ホテル」。27年に開業１００年を迎える帯広を代表する老舗ホテルだ。 

　陣頭指揮を執るのは、そらの共同創業者である林佑太社長。22年の社長就任以来、道産食材を活用したレストランメニューのブラッシュアップを皮切りに、モール温泉が湧き出る大浴場の一般開放、温泉成分が入ったアメニティーグッズの開発、温泉の宅配サービスなど〝食〟と〝温泉〟をテーマに新たな魅力を創出している。

  昨年８月には帯広市が運営する「ばんえい十勝」に隣接する観光交流拠点「とかちむら」の事業を継承。さらに今年７月には地元客から親しまれている市内の入浴施設「ひまわり温泉」の事業権利を取得した。 

「どちらも先方からの打診を受けて引き継がせていただきました。長く地域から親しまれている施設を存続させるとともに、ポテンシャルを最大限に引き出し発展させます」と林社長。 

「ひまわり温泉」では２階部分に簡易宿泊所を併設予定。スポーツ少年団や中高生の部活動の合宿、大会遠征など団体需要に対応する施設が十勝エリアに少ないことから、地域の課題解決に向けて始動する。