北広島おぎの眼科

おぎの・てつお/1996年札幌医科大学医学部卒業。アメリカ・インディアナ大学医学部客員研究員、市立札幌病院眼科勤務を経て、2012年7月開院。日本眼科学会認定眼科専門医。医学博士。
「トナリエ北広島」に移転。駅直結で診察時間も延長
白内障や緑内障など早期発見や治療が必要な眼科疾病は多いが、医師や医療機関は札幌市内に集中しがち。特に地方都市では手術ができる眼科医が少ない。こうした患者の受け皿となっているのが「北広島おぎの眼科」だ。
荻野哲男院長は2012年の開院以来、JR北広島駅前という好立地を生かし、特に日帰り手術に重点を置いた診療体制を整えており、周辺エリアからも患者が訪れている。
24年の1年間だけで白内障手術2020件(うち多焦点眼内レンズ17件)、硝子体手術267件、緑内障手術51件を行った。眼瞼下垂やものもらい、さかさまつげの手術も日帰りで実施する。
「早期の治療ができれば重症化を防げます。術後の回復も早い」と、手術を迅速に行うため新たな機器の導入や更新も積極的に行っている。例えば、新型の眼底カメラにはオプトス社製の「超広角走査型レーザー検眼鏡装置」を国内1号機として導入した。従来機よりも広角な撮影が可能となった。
網膜などの断層画像を撮影できる「OCT」も3台設備し、検査の待ち時間を短縮。うち1台は従来機より小型で高速かつ高解像度、広画角でのフルオート撮影ができる。鮮明な画像によりこれまで以上に病変を見落とすリスクが低下した。
ボシュロム社製の「硝子体白内障手術装置」は、眼圧コントロールを自動で制御でき医師の手術時の負担を軽減する。「超高速カッター」との併用で、正確かつ安全な手術を目指す。
5月には、JR北広島駅に直結して今春開業したばかりの複合商業ビル「トナリエ北広島」に移転した。さらにアクセス性が向上したほか、58台まで対応可能なトナリエの立体駐車場が利用できるため、自家用車での通院もしやすくなっている。
「院内の面積はこれまでの1・5倍の広さとなり、スタッフ数も25人に増員しました。診療時間も30分延長し、午後5時半まで受け入れが可能です。今後もより通いやすい眼科を目指していきたい」


