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共通運送

約600台のトラック(上)を保有するほか、札幌市東区にフォークリフトの屋内型技能教習所(下)も開設

食品輸送の道内大手。独自の物流網で道民生活を支える

 1959年に創業した道内大手の物流会社。特に食品輸送分野で道内トップクラスの実績を誇る。

 農産物など道産食材を関東圏へ、また加工食品などを道内へ配送。商社等の物流センター業務も受託し、スーパーやコンビニ、飲食店への配送業務も担う。

 また、引っ越しや人材派遣・職業紹介事業など多岐にわたるサービスを7つのグループ会社で展開する。グループ全体の車両保有台数は600台を超え、冷凍冷蔵センター7棟、常温倉庫4棟、道内23拠点、関東7拠点でネットワークを構築している。

 永原敏雅社長は「特に24年に埼玉県に新営業所を開設したことで、首都圏で積極的な営業活動が可能となり、物流ネットワークの拡充と輸送効率の大幅な向上に寄与できた」と振り返る。

 これにより、2024年度売り上げは134億円と前年比106%増。グループ全体の売り上げも246億円となり、10期連続の増収で、過去15年間の平均成長率も104・5%と着実に成長を遂げている。

 また、フォークリフト免許の教習所も運営。外部の受講者も受け入れる。今年から国道275号線沿いの札幌市東区東雁来に「KYOTSU運転技能スクール東雁来リフト教習所」を新設。屋内型のため季節を問わず教習が可能となった。

 このほか、24年末には、インドネシアの物流会社をM&Aで傘下に収めた。物流業界の人手不足に対応するため、特定技能外国人ドライバーの採用も本格化。多国籍な人材が安心して活躍できる受け入れ体制と教育制度の整備も進めている。

「今後もお客様との信頼関係を基盤に、事業領域の拡大と品質向上に取り組んでいくほか、さらなるサービス強化も進めていきます。グループ売り上げ500億円を目指したい」と永原社長。

 

インドネシア物流会社をM&Aで傘下に
札幌市白石区にある本社