菅原興業

千歳市から建設現場を支える足場のプロフェッショナル
千歳市に本社を構え苫小牧や千歳、北広島などで、とび・土木工事を請け負う。足場作業を得意とするほか、コンクリート打設、橋・鉄塔などの鋼構造物工事、プラント設備工事も手掛け、大規模工業地帯を抱える苫小牧市内では自動車メーカーの工場や製油所、発電所から定期的なメンテナンス工事を数多く受注している。
2025年は、官民から大型工事を受注。国家プロジェクトである「ラピダス」(千歳市)には1日60~80人の人員を投入し、間もなく一期工事が完了を迎える。「苫小牧市民ホール」(苫小牧市)も来年の開業が迫るほか、ニセコ地域でのコンドミニアム建設や北海道新幹線延伸工事などにも参画している。
菅原伸一社長は「雇用維持と品質重視の観点から価格競争はしませんが、地域貢献に力を入れており、地元のお客様など数十万円規模の小さな民間工事も大切にしています。近年建築資材費が高騰していますが、当社で持ち出しをしても格好良く仕上げるのが信条です」と、とび職の精神である〝義理と人情とやせがまん〟を体現している。
26年以降は、苫小牧市内で市営住宅の新築工事が決定。複数の橋梁工事の受注を目指すほか、人口増加が著しい千歳市や北広島市などのホテルやマンション、アパート建設も下支えする。
「建設不況下に人員整理をしなかったことで、業容拡大に対応できています。数年前からベトナムやミャンマー人の実習生も加わりました。若い世代の採用が課題ですが、地元の高校を対象に企業説明会を検討中です。魅力を伝えていきたい」と佐藤敦取締役。
このほか飲食事業では、新興住宅地である千歳市長都でお好み焼き屋「いちはな」を出店。にぎわいの創出に一役買っているほか、職人が接客を学ぶ研修の場としても活用している。




