ほくほくフィナンシャルグループ

4期連続で増収、純利益増は3期連続。10円増配も実施
傘下に北海道銀行と北陸銀行を持つ広域地域金融持株会社(本社・富山県富山市)。
2025年3月期の連結決算は、一般企業の売上高にあたる経常収益が2101億8000万円(前年同期比10・6%増)と4期連続の増収。経常利益が516億2100万円(同121・8%増)、当期純利益は390億7200万円(同69・5%増)と大幅増益で増収増益となった。
年間配当は10円の増配で50円に。次期はさらに20円増の70円を予定する。
増収の主な要因は、金利上昇にともない貸出金利息および有価証券利息配当金の増加により資金運用収益が311億円増加したこと。貸出金の期末残高は、前期末比9243億円増の10兆4585億円となった。
好調な業績を受けて、99年に北海道銀行が発行した優先株を全額償還。北海道銀行単体としては、セイコーマート店舗に自行ATM「道民のATM」を約600台設置。店舗が少ない地域にも拠点を設けた。
次期に向けては、25年度から3年間を期間とする中期経営計画「NEXT STAGE」を策定。グループのパーパス「地域を超えて、輝く未来を創る。」を実現するため、地域・お客様の課題解決を通じて企業価値向上に取り組む方針だ。決算は、経常利益が600億円、当期純利益は410億円を予想。また株主還元方針を変更し、普通株式総還元性向を27年度までに40%を目処に引き上げるとした。

