ほっかいどうデータベース

若葉台病院

慢性期医療に貢献する若葉台病院

空知管内の慢性期医療に貢献。長期療養と外来にも注力

 1988年に開院した「若葉台病院」。当初は急性期医療にも対応する総合病院だったが、現在は地域の高齢化を背景に療養型病院として慢性期医療に特化している。

 滝川市に拠点を置き、医療と介護を提供する。空知管内の患者を受け入れるほか、療養型でありながら内科と歯科は外来診療も行い、江部乙地区の住民の健康も支えるなど、地域の基幹病院ともなっている。

 最大の特徴は、胃ろうやペースメーカーの管理など医療的ケアが必要で介護施設や在宅では対応できない患者を受け入れていること。在宅復帰に向けたリハビリや長期療養をサポートしている。

 そのため、入院患者の疾患も多岐にわたり、末期がんや重度の認知症、脳血管障害の後遺症による寝たきり患者などの慢性期患者が多い。また近年は、家族と離れて暮らす身寄りの無い高齢者などの看取りの役割も担う。

 専門性の高い治療を提供すすため、循環器内科や消化器内科などを専門とする4人の医師と歯科医師1人が在籍する。同グループの滝川中央病院とも連携し、同院の精神科医が訪問診療を行う。

 このほか、4人の理学療法士も在籍しており、患者の身体機能の維持もサポート。個々の状態に応じたリハビリテーションにも力を入れる。

 こうした、入院患者一人ひとりの人生に最後まで寄り添う姿勢は、患者本人やその家族はもちろん、地域の医療機関からの信頼につながっている。特に地域の中核病院である滝川市立病院とは緊密な連携が図られている。

 また、人材不足の解消にも努めており、医療スタッフの確保に力を注ぐ。院内保育所の充実のほか、ITを積極的に活用することで、院内業務の負担軽減に取り組む。

 さらに、希望に応じたシフト制など柔軟な働き方の推進や、働きやすい職場環境づくりにも取り組んでいるほか、家庭の事情などで離職した職員の再就職の働きかけなども積極的に行っている。

 同院は、よりよい医療の実現のため患者やその家族だけでなく職員も幸せになることを目標に掲げている。今後も地域に愛され、選ばれる病院を目指していく。

●診療科目
内科、循環器科、歯科

●診療時間
月〜金 9:00~12:30(新患受付は11:00まで)
13:30~17:00(新患受付は16:00まで)
(第1・3・5土曜は午前のみ診療)

●休診日
日曜・祝日、第2・4土曜、6月7日午後、6月15日、8月15日、9月7日、年末年始

病院管理者の永井龍哉医師(前列中央)や看護師長、各病棟のリハビリ長が連携
内科と歯科は外来を設けている
開放的な病棟
CTも設置して迅速な診断に貢献