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地域に安心を。北土建設と片桐機械が災害協定を締結

砂田英俊北土建設社長(左)と片桐大片桐機械社長

 公共工事を主事業とする北土建設(本社・札幌市)が、建機レンタルの片桐機械(本社・札幌市)と災害協定を締結した。昨年12月15日には北土建設社屋で調印式が催された。

 1954年創業の北土建設は、公共工事を主事業とする建設会社。道路や河川、橋梁など社会インフラの整備を担う同社では今回、災害時の対応力を高めるべく片桐機械と災害協定を締結した。札幌市で災害が発生した際、片桐機械を通じて発電機や照明器具、作業車、重機、仮設のハウスやトイレなど災害応急対策に必要な機器や設備を迅速に確保することが狙いだ。

 片桐大片桐機械社長は「複数の自治体と災害協定を締結していますが、民間企業との取り交わしは当社にとって新たな試みです。より地域に貢献していきたい」と話す。 

 一方、北土建設では2014年にBCP(事業継続計画)を策定。18年の胆振東部地震では、発電機による携帯電話充電所を設置するなど災害時の対応力強化と地域貢献に力を入れてきた。また、22年11月に落成した新社屋は「災害に強く地域住民が待機できる社屋」をコンセプトに掲げ、太陽光発電設備や非常用発電機などを完備する。

 砂田英俊北土建設社長は「片桐グループ様とは先代から50年以上の付き合い。今回も協定を結んでいただき感謝しています。万が一の際に即応できる機動力を確保し、地域住民に少しでも安心してもらえるよう尽力したい」と意気込む。

市電通沿いに建つ北土建設社屋