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経営計画策定「15時間合宿」を開催

さまざまな業界から経営者や後継者候補が受講。盛況のうちに終了した

道内および首都圏を中心に1000件以上のコンサルティング実績を持つ「吉岡マネジメントグループ」が、経営計画策定のノウハウを伝授する「経営計画15時間合宿」を開催。経営者が進むべき道を明確にしている。

変化に対応しつつ〝ブレない〟経営を

 物価の高騰や労働人口の減少、AIの台頭など、市況の変化は激しさを増している。こうした外的環境の変化に対応しながらも、自社の方向性を見失うことなく〝ブレない経営〟を実践することが今、かじ取り役である企業のトップに求められている。

 そんな中、道内最大規模の経営コンサルティンググループとして知られる「吉岡マネジメントグループ」では、経営者の進路を指す〝コンパス〟とも言える経営計画の策定を支援している。11月21・22日には2日間の集中講義で経営計画策定のノウハウを得られる「経営計画15時間合宿」を実施。20人を上限とした限定講座で、自社のセミナールームで対面とウエビナーの同時開催となった。

数字に強い経営者は〝逆算〟で動く

 今回の合宿の大テーマは、経営者が〝数字に強くなること〟。経理や会計事務所任せではなく、リアルタイムで会社の状況を把握することで〝逆算的〟に取り組むべき課題を導きだし、ミッション達成の道筋を可視化させることが狙いだ。 

 講師を務めるのは同グループの経営計画顧問を務める飯島彰仁氏。年間500社もの経営指導を行ってきた人物で、国内屈指の事業計画コンサルタントとして活躍している。これまでに500件を超える経営計画を策定し、資金調達を目的とした〝形だけ〟の経営計画書ではなく、利益体質の事業構造へと導く計画策定を得意としている。

 1日目は、受講者が持参した自社の決算報告書3期分と現進行期の試算表をもとに、同グループの指導員が財務状況をチェック。トップの思いや課題を確認しながら、各社それぞれの合宿スケジュールを策定した。

 その上で①自社の全体像の把握②経営計画書の作成方法③顧客へのアプローチ方法④事業化に向けた採用教育、の4つの題目について飯島氏が〝イロハ〟を伝授。経営計画書の作り方のポイントや採用および社員教育プログラムの計画・立案、求人方法などを丁寧にレクチャーした。目標数字の設定と達成に向けた方針づくりを1セットとし、指導員が作成内容を確認しながら、受講者は経営計画作成ワークに臨んだ。 

 2日目は①経営方針作成方法②数値計画作成ポイント③新規事業化および成功のポイント④経営計画達成に向けたチェック法の4つの題目について解説。ビジョンや戦略の策定から業績の管理、計画達成に向けた手法など、飯島氏はより実践的な手法やノウハウを説いた。

 そして各社が経営計画書を完成。受講者それぞれが〝何となく〟持っていたビジョンや目標、ミッションが数値化・言語化された。〝視界良好〟で経営できるため、社内においても、より力強いリーダーシップを発揮できるはずだ。

経営計画書に終わり無し。絶えず更新を

 ただ、成長企業は常に事業構造を再設計し、ビジョンや目標の言語化、数値化を繰り返している。つまり、経営計画書の策定はゴールではなくスタートに立ったに過ぎない。

 今後、事業や人員規模の拡大、新たな事業の立ちあげなど、企業経営におけるステージに応じて、計画の再策定が必要な場面は数え切れないだろう。そこでこの2日間で得たノウハウが本領を発揮する。絶えず変化する市況などを踏まえた上で、リアルタイムで経営計画のブラッシュアップができるはずだ。

定期開催が決定受講企業には特典も

 今回、受講した経営者らの反響を受け、吉岡マネジメントグループでは24年も同講座の定期開催を決定。受講料は5万円(税込)で、講座受講企業には、経営計画書の見本と経営計画Excelデータを提供する特典を用意する。

 経営者の理想無くして企業の発展はありえない。その理想を実現させるための目標を導き出し、すべて言語化、数値化する。日々の業務に追われ、基本を軽視しがちだが、経営の最重要ポイントと言っても過言ではない。まずは受講してみてはいかがだろう。

吉岡マネジメントグループ経営計画顧問 飯島彰仁氏