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工藤刃物鍛造所が本格始動。 ブランド「札幌刃物」も好評

柄と箱に道産木材を使用した「札幌刃物」

包丁やナイフのオーダーメード「工藤刃物鍛造所」(札幌市東区、工藤寛汰代表)が、今年6月に限定先行販売した独自ブランドの包丁「札幌刃物」が好評を博している。

「工藤刃物鍛造所」の工藤寛汰代表は道内でも希少な刃物職人で、料理人の包丁や狩猟用のナイフをオーダーメードで製造している。

 幼少期からものづくりに関心が高かった工藤代表は、中学生のころに家具作りを始めたが、木材加工に使う刃物に興味を広げ中学、高校と刃物づくりに没頭した。その後、本格的に職人を目指すため、国内有数の刃物産地として有名な高知県で職人に弟子入りし5年間修業。2020年に地元札幌へ戻り、翌年に工藤刃物鍛造所を設立、23年から本格的に販売を開始した。

 工藤代表は「長さや重さなど細かなご要望に応えられるのが強みです。実用性に加え刃物ならではの機能美も追求しました」と話す。

 中でも自社ブランド「札幌刃物」は、柄や箱に道産木材を使用しているのが特徴。今年6月に限定で先行販売し大好評を博した。来年にはホームページでのネット販売開始や東京の刃物店での販売を予定しており、おみやげ品としての需要にも期待を寄せる。

「気軽に手に取ってもらい、北海道産の刃物として道外にも発信したい」と工藤代表。

「札幌刃物」ホームページは(https://sapporo-hamono.com/)。

購入やオーダーメード注文など問合せは☎090・5984・7572(工藤)まで。事前の連絡で工場見学も可能だ。