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H.Eエナジー

同社が施行したむかわ町の営農型太陽光発電

創業から8期連続で増収増益達成。今夏には東京進出

クリーンエネルギーを推進したカーボンニュートラル構想を掲げる「H.Eエナジー」。太陽光発電事業で急成長しており、野立て太陽光の施工販売は道内トップシェアを誇る。

主事業は、太陽光発電所や蓄電所の開発・設計・施⼯・販売と保守。投資家を中心に国内大手企業なども顧客に持つ。業績も好調だ。2022年度も好調で、創業から8期連続となる増収増益を達成した。

今年5月には業務拡大に伴い「H.Eグループ」を設立し、持ち株会社制へ移行。同社もヒロエナジーから現社名に変更した。

瀬尾浩史社長は「福祉、農業、食育関連などのグループ企業とともに、北海道から世界に向けて新たなスタートを切っていきます」と決意を語る。

昨年度は、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の買取価格低下から、自家消費型の太陽光発電施設の販売に舵を切った。電気代の高騰もあり太陽光発電設備のニーズは高く、引き合いが続いているという。

「資材不足が懸念されていますが、電力の需給調整を行う系統用蓄電池の開発をスタートさせ、利益の確保に成功しました」と瀬尾社長。

大規模プロジェクトも進んでいる。夏には道内5市町村と連携して、農業用垂直型両面発電パネルの実証実験がスタートするほか、大手外資系企業向けの電力供給も基本合意を迎えた。 

また、2月に開設した仙台支店では、早々に再生可能エネルギー発電国内大手への供給契約も締結。道外でも同社の存在感が高まっている。この流れを受けて、8月には東京支店も開設予定だ。北海道から東北、東日本へと事業エリアは急拡大している。

瀬尾社長は「電気は国内のエリアごとに消費者意識が異なる。それらを把握し、クリーンエネルギーの良さを広め事業を拡大していきたい」と意欲的だ。

瀬尾浩史社長
社名変更に伴いオフィスのエントランスも一新