ほっかいどうデータベース

NSホールディングス

渡部進太郎社長(右から2人目)と「札幌プラザ2・5」を保有する「谷井」の中村舜社長(同4人目)。

北海道全域の不動産売却相談窓口を目指し、出店誘致や店舗企画も

売買や仲介など専門化が進む不動産業界でワンストップサービスを提供する。

土地や一戸建て、ビル、マンション・アパートの売買仲介や買い取り販売、収益物件の企画・管理、内装リフォームまで手掛ける。自社一貫のサービスが好評を博しており、創業から4期連続で黒字を達成した。2022年からは高機能シャワーヘッドで知られる「ミラブル」の正規販売店としての業務も開始している。

創業者は、深川市出身の渡部進太郎社長で、北海学園大学卒業後に財閥系大手不動産会社に約13年勤務した。その経験を生かし地元に貢献したいと起業した。

不動産を通じて北海道を元気にすることをミッションとしており、近年は地域の活性化に向けた店舗の仲介や出店誘致、コンサルティングにも注力する。 

渡部社長は「大手ではなく、地元のベンチャー企業だからこそできることがある。インバウンドのみならず、地元の人にも喜んでもらえるまちづくりです。人流を増やす取り組みを積極的に提案しています」と話す。

今年は札幌狸小路商店街の活性化にも寄与した。「谷井」(本社・札幌市、中村舜社長)が保有する「札幌プラザ2・5」(札幌市中央区南2条西5丁目)内の「狸小路横丁」をプロデュース。複数の飲食店の企画や誘致を担当したほか、7月に新規出店した「ツルハドラッグ狸小路5丁目店」の仲介も手掛けた。

今後は不動産を通じて高齢化や過疎地の課題解決にも取り組む。

「札幌市内はもちろん、北海道全域には老朽化した物件や空き家、相続した不動産など悩みを抱えている人が多い。売却窓口として当社独自のノウハウを提供していきたい」と渡部社長。

6月にリニューアルオープンした「狸小路横丁」も手掛けた
全国で好評発売中の「ミラブルZERO」も扱う