財界さっぽろ 2014年4月号のさわり

財界さっぽろ 2014年4月号

近藤誠医師“がんではなく、がんの治療が恐ろしいのだ”

 近藤誠医師は1996年『患者よ、がんと闘うな』で“がんもどき理論”を展開、医療界に大きな波紋を投げかけた。それから20年余り。医師として40年以上のキャリアを持つ近藤氏は3月、慶應義塾大学医学部を定年退職する。ただ、近藤氏はこれからも訴え続ける。「がんが恐ろしいのではない、がんの治療が恐ろしいのだ」と。

特集・日ハム“北海道プライド”を取り戻せ!栗山英樹、白井一幸、稲葉篤紀インタビュー

 リーグ制覇から一転、昨シーズンはまさかの最下位に沈んだ日ハム。今シーズンの開幕を間近に控え、監督、コーチ、選手たちの今年に賭ける思いは並々ならぬものがある。栗山英樹監督、白井一幸コーチ、稲葉篤紀選手の3氏をインタビュー。栗山監督は「北海道のためにも優勝する」と決意を話した。

“トヨタ物流の中軸”が苫小牧に初進

 北海道は“ものづくり産業”の層が薄いといわれるが、苫小牧周辺には、トヨタ自動車北海道を軸に自動車関連部品企業が集積している。トヨタが力を注ぐ道内拠点に今春、トヨタ物流を担う総合物流会社「カリツー」(愛知県安城市)がやってくる。背景には、東北向け自動車部品の増産があるようだ。

特集・ソチ五輪、道産子選手の“身近なレジェンド”

「レジェンド」と称されるジャンプの葛西紀明選手は過去に2度、所属先の都合で移籍を迫られた。そのピンチを助けた男たちがいる。銀メダルに輝き、脚光を浴びたスノーボードの竹内智香選手が育った実家は温泉宿。そこにあったのは……。女子ジャンパーの高橋沙羅選手の父が経営する焼き肉店の人気メニューとは……。ソチ五輪で活躍したトップアスリートにまつわるサイドストーリーをまとめた。

異例の人事、北翔大学学長に“行者ニンニク博士”

 北翔大学・北翔短期大学の新学長に“行者ニンニク博士”として、つとに有名な西村弘行氏が就任した。西村氏は北海道大学の研究者時代、道内初の大学発ベンチャーを立ち上げた人物。産学官連携に熱心で、関連団体の役職も多く務めてきた。北海道東海大学で学長経験もある。周囲も納得の人事ではあるが、その選ばれ方は異例だった。

特集・地方の実力、室蘭編

 北海道は人口、経済の面でも札幌一極集中が進んでいるといわれる。地方の衰退が叫ばれて久しいが、どのまちにも隆盛を誇る時代があった。政治、経済、文化などの切り口から、道内地方都市の今と昔を追う。シリーズ特集「地方の実力」の第1回目は“鉄のまち”室蘭編をお届けする。

クラブさわオーナー・澤田啓子さん引退「“娘”に店を継がせます」

 数々の有名店が夜の街で光を放つススキノ。中でも40年以上の歴史を刻む「クラブさわ」は、多くの政財界人が顔を出す店として知られる。オーナーで女将の澤田啓子さんは、札幌の花柳界を支えてきた芸者でもある。そんな澤田さんが3月末をもって女将を引退するという。後を継ぐの一番弟子のはな恵さん。2人に思いを聞いた。