札幌地域労組・副委員長の“向こう傷半生”、花畑牧場・田中義剛に勝った闘士

「生キャラメル」などで有名なタレント・田中義剛経営の「花畑牧場」。今春、同社で突如勃発したのが、ベトナム人従業員との労使トラブルだった。
待遇を突如改悪した、などとして従業員は記者会見を開催。対する経営者側も作業を放棄したなどとして損害賠償を請求し、さらに名誉毀損でも告訴するなど、泥沼化するかに見えた。
ところが3月中旬、一転して両者は和解する。和解内容を見る限りベトナム人従業員側の勝利といって差し支えないだろう。言葉もままならない異国の地で彼らはどうやって“勝利”を勝ち得たのか。そこで陰に日向に奮闘したのが「札幌地域労組」だ。
従業員の一部が組合を結成。札幌地域労組と系列ユニオンとかちに加盟したが、そこで軸となって動いたのが札幌地域労組副委員長・鈴木一氏。彼こそは数多くの労使トラブルで勝利してきた、道内の一部の経営者や本道労働界ではつとに知られた存在だ。そんな彼の“向こう傷”を厭わない半生を追った。
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