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旭イノベックス

新型「バタフライフロート」のイメージ図。無動力で自動開閉し、水位が上昇すると拡大部分の「下端揺動ゴム」先端が下がる(特許出願中)

オートゲートを改良した「バタフライフロート」を開発

 オートゲートで全国区の知名度を誇る「土木鉄構」、道内有数の鉄骨加工の「建築鉄構」、パネルヒーターで国内トップシェアの「住環機器」の3事業部からなる旭イノベックス。各事業部それぞれが業界トップクラス。年商は120億円に迫る勢いだ。
 18年には星野幹宏氏が社長就任。44歳の若き社長は、数々の改革をおこなってきた。
 その1つが〝多能工化〟。「技術者が土木鉄構、建築鉄構のどちらの仕事もできれば、需要の波に対応できる。他部門の技術を学ぶことで、もう一方の技術にも良い影響を与える」と星野社長。人の効率的な配置に加え、技術力も向上したという。
 洪水防止のオートゲートを開発したのは今から20年前。
従来の樋門や水門の開閉は人力だったため、多くの樋門操作人が水害で命を落とし、被害の度合いもエリアも広がっていた。水害から数多くの人々の命を守るオートゲートの評価は年々高まり、13年には「ものづくり日本大賞・内閣総理大臣賞」を受賞した。
 開発以来、バージョンアップを重ね、19年は集大成ともいえる「バタフライフロート」の開発に成功。設置コストが安価で、引上式の駆体を生かした改築にも対応する。
「オートゲートやバタフライフロートを設置すべき箇所にまだ1割程度しか導入できていない。低コストのバタフライフロートを普及させ、この先20年で5000カ所以上に設置したい。水害による死者をゼロにするのが当社の使命」と星野社長は意気込む。

1952年創業。社員は約250人。本州に8営業所を開設する
パネルヒーターの存在を感じさせない床下埋め込み型