3士業への相談を一元化した新サービスがスタート

弁護士法人「名南総合法律事務所札幌事務所」(札幌市・井上彰所長)は、9月1日にクラウド顧問サービス「マイホーム」の提供を開始した。さまざまな相談を一元化できる利便性が特徴で、注目を集めている。
愛知県名古屋市を拠点に全国展開する「名南コンサルティングネットワーク」は、弁護士や税理士、社労士、司法書士事務所などの19法人が連携して企業を支援するコンサルティングファームだ。同ファームの一員として2019年に道内で初めて開設した「名南総合法律事務所札幌事務所」は、問題解決力の高さと迅速な対応で、顧問契約数を急速に伸ばしている。
提供を開始した「マイホーム」は、WEB上で弁護士、司法書士、行政書士の3士業に直接相談や質問ができるオンラインサービス。
同事務所に加え、同ファームの「司法書士法人名南経営」「行政書士法人名南経営」に所属するキャリア15年以上の有資格者が、相談や質問に対する回答と監修を行う。
同事務所の井上彰所長は「どの士業に相談すれば良いかわからない。また、複数の士業と契約し、案件ごとに相談するといった手間は企業にとって大きな負担です。新サービスの『マイホーム』は、利用者が相談内容を同サイトに投稿するだけで3士業が内容を精査、迅速に回答するため気軽に相談できます」と語る。
相談や質問は「マイ電子会議室」という機能を介して行う。操作画面は、チャットや掲示板(ツリー式)など一般的なWEBツールと同様のため、シンプルで使いやすいのが特徴だ。
やり取りは全て履歴として残るため、担当者の異動や退職等が生じても、企業はナレッジを蓄積し共有することができる。
相談と回答はテキストメッセージが基本だが、必要に応じてZOOM等のWEB会議ツールのほか電話にも対応する。
また、1つの契約で社長、役員、総務部など、個人から部署単位まで複数のアカウントを付与。アカウント別に相談内容の閲覧制限が設定できるため、プライバシーやセンシティブな内容にも配慮している。
さらに、士業間とデータの受け渡しを行う「マイ共有フォルダ」機能も搭載。
「参考資料として、過去の訴訟記録といった膨大なデータの共有が可能。契約書や議事録、各種規程など、ひな型も作成し提供します」と井上所長は語る。
同サービスはクラウド型のため、ソフトウェアのインストールは不要。オンラインバンキングと同等の高いセキュリティーを採用しているほか、専用アプリからのアクセスも可能だ。
料金は、月額5万5000円(税込み)。相談上限は月6件、対応時間は月平均で計3時間を目安としている。
現在、利用開始日から翌月末まで同サービスを無料で試すことができるキャンペーンを開催中。「業種は問いません。自治体など法人以外の利用も可能です」と井上所長。申し込みは、同事務所(札幌弁護士会所属)☎011・261・8882まで。

