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農業や防災に衛星データを活用。月額制サービスの提供を開始

Tellus(テルース)の使用画面

ITコンサルの「ハッピー・ファム」(本社・札幌市)が8月から、衛星データ解析サービス「Tellus(テルース)」の提供を開始した。自治体や企業での活用を見込む。

 日本発のクラウド型衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」は、誰でも手軽に衛星データを検索、閲覧できるサービスだ。

 衛星データは、資産調査や建設計画、インフラの劣化状況の監視のほか、農業、防災、まちづくり、気候変動対応といった幅広い分野で活用されており、解析データをもとに効率的な意思決定が可能となるため、地域課題の解決や産業DX、GXを推進するツールとしても導入が進んでいる。

 今回提供するサービスは、「テルース」で利用可能な全てのデータを、専用の解析環境で取得から解析までできる月額制サービスだ。「Tellus」(本社・東京都新宿区、山﨑秀人社長)が開発。道内の販売パートナーとして「ハッピー・ファム」が提携し、自治体や企業、教育機関への導入を見込んでいる。

 同社は、道内企業向けのITコンサルや研修が主業務。札幌市やJAXA関連企業、道内IT企業と連携した「札幌市宇宙・半導体セミナー」も開催している。

 五嶋耀祥社長は「テルースは、北海道から宇宙ビジネスを育てることを目的とした、地域発社会課題解決型イノベーション支援の一環です。中小企業や自治体が衛星データを活用できるよう、スキル習得や実践の場を提供し、道内のデータ利活用と人材育成を促進していきたい。9月12日に初の研修を予定しています」と話す。