ほっかいどうデータベース

リクロジャパン

作業はスタッフが担当。今冬からはセルフサービスも展開予定

融雪機のシェアリングで雪捨ての悩みを解決

「狭小地で雪捨て場がない」「除雪車が通った後に、自宅前や歩道に雪が高く積みあげられる」「除排雪業者が来ない」など、雪対策は毎年頭を悩ませる。ロードヒーティングや融雪機導入は解決策の一つだがコストを考えて躊躇している人も少なくないだろう。

 リクロジャパンが提供する「融雪機シェアリングユーカリ」は、これらの悩みを解決する新サービス。昨シーズンの開始にも関わらず契約数が急伸している。

「特に降雪シーズン後半になると排雪場所が満杯になったり、古い雪が押し固められるなど、日々の除雪が大変になります。ユーカリは、専門スタッフがご自宅へ移動型の融雪機を持ち込み、堆積した雪を融かして、こうした悩みを解消するサービスです」と大里浩太郎社長。

 作業時間は1回あたり1時間。処理面積は畳3枚程度(オプションで2倍設定も可)と、埋設型の融雪機よりも能力は劣るが、融雪機を所有・保管する手間が不要だ。

 昨シーズンは「月2回プラン」(14日ごとで1シーズン最大7回)を1回あたり7920円(税込み)で提供。なお、出張費、融雪機の利用料や燃料代も含まれている。

 昨シーズンは試験的に札幌市手稲区に限定してサービスを提供したが、反響の大きさを受けて今冬からは西区、北区、石狩市の一部へエリアを拡大予定だ。

 大里社長は「ロードヒーティングや融雪機が故障し修理費用が高額だった。ビルトインガレージで雪が捨てられない。角地のため除雪車が通った後に雪山ができるなどの理由で利用されるケースも多い。作業はスタッフがすべて担うため、お客さまは在宅する必要がありません」と語る。

 同社では、さらなる顧客の利便性向上を図る新サービスも構想している。

「カーシェアリングと同様の仕組みを取り入れ、セルフサービスで安価に利用できるプランを計画中です。冬の安全で快適な暮らしを実現するため、全力を尽くしていきたい」と大里社長。

大里浩太郎社長
作業に用いる移動型融雪機